2010.5.21: 平成22年度建設委員会 抜粋 本文(質疑2)
 それでは次の質問に移ります。河川の維持管理について伺います。
 1つ目は、県の管理河川の河床掘削について、どのように取り組んでいるのか伺います。
◯加藤河川砂防課長
 お答えいたします。
 県管理河川については、定期的な河川巡視によりまして河道内の土砂堆積状況を把握するとともに、地元の要望等も考慮しながら、治水機能を確保するため、維持管理業務の一環として河床掘削を実施してございます。
 今後も、水害の防止及び軽減のために、引き続き適正な管理に努めてまいります。
◯安藤委員
 その適正な管理をするために、どの部分に掘削が必要だというふうな判断といいますか、それをするためにどの程度、管理をする上で現状を把握する体制にあるのかということは、いかがでしょうか。
◯加藤河川砂防課長
 委員御指摘のことでございますけれども、県の河川管理につきましては、定期的な河川巡視によりまして河道内の土砂堆積状況を把握するとともに、それから、もちろん地元からの要望もございますので、そこら辺を考慮しながら、治水機能を確保するための河床掘削を実施しているところでございます。
◯安藤委員
 非常に長いというか、距離のある巡視ですので、非常に大変だろうなとは思うんですけれども、次の質問の旧大蜂川の河床掘削の取り組みについて伺いたいんですが、地元の方がおっしゃるには、ほとんど掘削をした経験がないというか、掘削に入っていないという声が出されました。それで、この旧大蜂川の河床掘削の取り組みについてどのようになっているのか、伺いたいと思います。
◯加藤河川砂防課長
 旧大蜂川におきましても定期的な河川巡視を実施して、河川の状況把握に努めているところでございます。
 河床掘削につきましては今後、詳細に調査し、治水機能への影響を考慮した上、工事の実施について検討してまいるつもりでございます。
◯安藤委員
 私も現場を見てきましたが、かなり大きなごみと、それから水の流れるところはかなり狭くなっている状況でしたので、ぜひ現場をよく見ていただいて、掘削をしていただくことを強く要望したいというふうに思います。
 3点目なんですが、鳴沢川の河床掘削工事の実施状況について伺います。これは鯵ヶ沢のほうにあるところですが、地元の方たちからの声がありましたので、伺いたいと思います。
◯加藤河川砂防課長
 鳴沢川につきましては、湯舟町地区と建石町地区で河道内に土砂が堆積している箇所が見られたため、既に河床掘削の工事を実施してございます。
 本工事では先日、上流側の建石町地区を終了し、現在は河道内に大量の堆積が確認されました下流側の湯舟町地区の掘削工事を継続中でございます。6月中旬の完成を目指しているところでございます。
◯安藤委員
 私のほうに寄せられた声は建石地域の件なんですけれども、掘削工事が始まる前に、農地のところに工事用の道路をつくって鉄板をしいて、準備に取りかかっていたようですが、この工事施工時の工事用道路等、敷地の使用手続はどのように行われているのか、伺います。
◯加藤河川砂防課長
 委員御指摘の建石町地区でございますけれども、ここにつきましては、短期間ではありますが、農地の一部を工事用道路敷地として使用させていただいたところでございます。
 この土地の使用に際しましては、工事請負者が事前に土地の所有者の承諾を得てから、工事の準備にかかっております。
◯安藤委員
 その基本なんですけれども、今のお話では、請負者が農地の所有者に了解を得てということのようですが、農地なので、農地法の関係もあるのではないかという心配の声もあるのですが、農地法の関連では、特に農地を利用する場合に何か手続があるのかどうか、その点についてはいかがでしょう。
◯加藤河川砂防課長
 委員御指摘のように、当該土地は農地であることから、農地法の適用を受けます。本工事は、県が管理する河川において当該農地を含む地域の水害の防止軽減のために行う工事でありまして、同法第5条、農地法でございますけれども、第5条ただし書きによりまして、県知事の許可は要しないものと解してございます。
◯安藤委員
 周辺の住民の方はそういうところまで大変心配をして、ちゃんとやっているのだろうかという声がありました。ぜひ、そういう心配の声や、それから疑問などがあった際には、親切に答えていただければなというふうに思います。
 今回、なぜそのように地元の方がそういう心配をしたかといいますと、鳴沢川の建石町、湯舟町部分の河川掘削を実施しているんですが、建石町側の工事現場には、工事告示の看板が全く設置されていませんでした。そういう状況だったものですから、鯵ヶ沢の道路河川事務所に問い合わせをしたそうです。今ここでやっている工事は何なの、まだ始まっていなかったときに、準備がされ始めた、鉄板がしかれたときに問い合わせをしたら、問い合わせを受けた方は「よくわからない」というふうに答えたそうです。よくわからないなら、「ちゃんと調べてからお答えします」と言ってくだされば、心配もなかったんでしょうが、そういうふうに答えられたということで、じゃ一体どこがやっている工事なんだろうかという心配がされたようです。
 ですから、しっかりと告示の掲示はやるのが基本だと思いますので、なぜこのように告示板を設置していなかったのか、その点について、ちょっと確認をしておきたいと思います。
◯加藤河川砂防課長
 先ほどお話ししましたように今回の工事は、大規模な湯舟町、それから小規模な建石町を施工する計画になってございまして、当然、工事看板を立てるのが原則でございます。今回の例では、規模の大きい下流側に工事看板を設置しておりました。上流側には設置していなかったため、地元への周知が十分ではなかったという状況が見られました。
 今後は、別工事でも工事看板を設置するなど、地元への周知に努めてまいります。
 以上でございます。
◯安藤委員
 ぜひしっかりとやっていただきたいと思います。
 ここの建石町側の工事が、結果的には半日ぐらいで終わったそうです。それで、住民の方が見た状況では、まだ堆積したのが残っている状況なわけですが、私も見に行きました。それで、かなり長い鉄板をしいて、それで工事が始まって、始まった途端というか、半日くらいで終わってしまったということで、工事をしていた方に住民の方が尋ねたそうです。そうしましたら工事をしていた人が、「発注者が工事にいちゃもんをつけられたからやめると言った」というふうに答えたそうです。工事をしていた人がそういうふうに言ったそうなんです。そんなふうに言われた住民の方が、それは一体どうなっているんだろうと、さらに不信感が募ったという状況でした。
 工事現場の方がそういうふうにおっしゃったということは事実なんですが、そういうふうなことはあってはいけないことですが、こうした件について、どのように受けとめられるでしょうか。
◯加藤河川砂防課長
 先ほどお話ししましたように、河川管理上、定期的な巡視とか要望によりまして、やるんですが、あくまでも治水機能、流下断面を確保するということで当然、施工する前に業者さんのほうでは測量等をしまして、流下断面を確保するための必要な部分を検討しまして、実施してございますので、そういう目的に合った工事で終了しているかと思っております。
◯安藤委員
 建石町側の掘削工事も、当初の目的どおりの掘削を終了したということで、よろしいわけですね。(「はい」と呼ぶ者あり)それの確認と、それから工事現場の方がそんなふうな、「いちゃもんをつけられたからやめるんだ」と、そういうふうに言われたというふうな発言があったということについて、このことについてもどのように感じられるか、伺いたいと思います。
◯加藤河川砂防課長
 その辺につきましては、ちょっと把握してございませんけれども、そういう言葉を県民の方にかけるということは、非常にまずいというか、よろしくないことだと思いますけれども、いろいろないきさつがあるかと思いますので、その辺についてはちょっと承知しないところでございますので。
◯安藤委員
 県民の方たちにとっては、こういうことの日常の積み重ねが県に対する信頼を損ねていくわけですね。ですから、こういうふうなことがあってはならないわけですし、きちんとした対応を、請け負った現場の方にも、会社の方にも、そして事業所側も、きちんとした対応を行っていくよう、改めてきちんと指導していただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いします。
 そして、業者を選定する際に、県民の信頼を損なうような業者があってはならないわけですので、そういうことも踏まえた業者の選定をしていただきたいなというふうに思います。このことを要望して、この件については終わりたいと思います。河川の掘削工事については全体をきちんと把握しながら、適切な工事を進めていただきたいということも、あわせて要望したいと思います。