2010.5.21: 平成22年度建設委員会 抜粋 本文(質疑3)
 次の質問に移ります。県道岩崎西目屋弘前線弘前市桶屋町の安全対策工事について、弘前高校の近くのカーブのところです。当該箇所は朝夕、高校生が路側を自転車で通学しており、危険なため、現在、更地となっている部分に自転車の通行できる歩道が必要と考えるが、県の考え方について伺います。
◯三上道路課長
 自転車の通行できる歩道、我々、自転車歩行者道路といっておりますが、略して自歩道といっております。この自歩道の整備につきましては、児童通学路を優先といたしまして、交通量や事故発生状況などを総合的に勘案の上、緊急を要する箇所から順次実施しているところでございます。
 御指摘の箇所は、弘前城跡新寺構という名称で国指定の史跡となっておりまして、道路拡幅を認めない特別規制地区となってございます。
 また、この部分に弘前市が新寺構土塁整備事業を平成23年度から予定していることから、要望の箇所への自歩道整備は、道路課としては困難な状況ですが、史跡整備計画としては、弘前市が史跡整備計画として、市民が散策できるような歩行者空間の確保と、新寺構の紹介ができるような整備をしたいというふうに伺っているところです。
 以上です。
◯安藤委員
 23年から弘前市が史跡の活用ということでの整備をするということですので、その際にぜひ、自転車道ができるというのはちょっと難しいのかもしれないですが、今はもう県道ぎりぎりのところに木のさくがあるもんですから、本当に事故が起きないのが不思議なくらいの大変危険なところになっています。それで、弘前市の整備については今後も県としても情報を共有しながら、自転車あるいは歩行者の方たちにとっても、今よりもよい状態になるよう、ぜひ県としても声を上げていただきたいというふうに思っています。ぜひ弘前市と協議を重ね、安全対策を講じていただくようによろしくお願いしたいと思います。
 ちなみに、今申し上げましたところのすぐ近くはカーブになっていて、そこのカーブも非常に危ないところになっています。特に朝、出勤のドライバーの車の多さと、そして自転車が行き交うということで、危険な場所になっていまして、それから夜は、カーブが急なカーブなために、たびたび自動車が民家に突っ込むという事故も起きているところです。その事故に関しても、県については今、対策を県のほうで講じていただく努力をしていただいていますので、それは何とか対策はやられていますが、カーブ部分についての危険性というのは今も変わりありませんので、ここについて課題として、どのようにしていったら安全を保つことはできるか、ぜひ検討課題として今後、対策を練っていただきたいというふうに思いますので、この点については要望をしておきます。
 次の質問に移ります。県道弘前環状線弘前市石渡一丁目の側溝整備工事について伺います。この内容及び今後の整備見通しについて、伺いたいと思います。
◯三上道路課長
 この箇所につきましては人家連檐地域でありまして、道路幅員も狭いため、朝夕の通勤・通学時において、歩行者が危険な状況となっておりました。
 このため、既設の用水路等を利用して路肩の整備改良を行うことにより、安全で円滑な歩行空間の確保を図ることとしております。
 昨年度、隣接する元薬師堂地区において、延長150メートルを既に実施しておりまして、今年度は自動車学校付近から延長160メートルを既に発注しております。残りの300メートルにつきましても、用水路関係者との調整を図り、今年度内の完成を予定しているところでございます。
 以上でございます。
◯安藤委員
 今年度中に工事が終わるということですので、住民の方たちは大変喜ぶと思います。薬師堂側のところが完了した以降、次の同じような危険性、特に登校時、子供たちがかなり利用するところでしたので、特に冬場は大変危険でした。それで、住民の方たちも、すべてにわたっての側溝の整備を要望されていたしましたので、今年度中に完了するということですので、よかったと思っています。
 今後とも、他の側溝についてのまだ未整備の部分については、ぜひ現状をよく把握していただいて、危険な部分についての側溝の整備工事も進めていただくことを要望して、この点については終わります。
 次の点ですけれども、県道五所川原黒石線道路改築事業について、伺いたいと思います。梅田橋というのがありまして、その梅田橋の歩道整備について伺います。自動車が通って、もうぎりぎりの狭い橋になっているもんですから、そのすぐ近くに小学校があるんですが、登下校の際にその橋を使えない状況になっています。それで、学校から5分、10分もかからないところに住んでいる子供たちも、歩いて登校できずに、学校に行く通学バスに乗って登校しているそうです。そういうふうな状況にありますので、早期に橋の改良が必要だというふうな要望が出されていますので、この事業について伺いたいと思います。
◯三上道路課長
 御指摘の五所川原黒石線の梅田橋につきましては、十川にかかる橋として昭和27年に架設された橋梁であり、歩道が未整備で、車道付近も狭い橋であります。また、隣接の梅田地区は車道幅員が狭く、急カーブが連続し、冬期間には車両のすれ違いに支障を来すなど、安全・安心で円滑な交通の確保が求められているところです。
 このため県では平成20年度より、交付金事業として梅田バイパス事業に着手しております。御質問の梅田橋につきましては、梅田バイパス事業によりまして、歩道を有する橋梁にかけかえる予定となっております。
 以上です。
◯安藤委員
 新しい橋ができる、そういう計画のもとに今、事業が進められているということなんですが、そうしますと、梅田バイパスの供用見通しについてどうなっているのか、伺います。
◯三上道路課長
 先ほどお話ししたように平成20年度から事業化ということで、今年度からは用地取得を開始する予定となっておりますが、御存じのように公共事業の見通しが非常に不透明な状況でございますので、現段階では供用見通しを申し上げる状況には、残念ながらございません。
 以上です。
◯安藤委員
 見通しが全く持てないということなんですが、県としての計画としては、もちろん財政的なことが裏打ちがなければ、工事は進められないわけなんですが、一応、県としては何年計画を見込んで、工事を進めようとしているのか。どうでしょうか。
◯三上道路課長
 この規模の事業でありますと、約14年ほどを考えていますので、現段階では平成30年度以降という、までしか申し上げることができないということです。その辺を目指して事業を進めたいというふうに考えております。
◯安藤委員
 先ほど冒頭申し上げましたように、子供たちがみずからの足で登校できないような、そうした状況にありますので、梅田バイパスの供用によって、それは改善されるということですので、県の予定でいっても10年かかる事業なわけですが、その10年間は辛抱していただくしかないのかなというふうにも思いますが、このような事業についてはぜひ予定どおり進むように、県としても頑張っていただきたいなというふうに思います。