2010.9.16: 平成22年度建設委員会 抜粋 本文(質疑1)
○開 会  午前11時03分

◯森内委員長
 ただいまから建設委員会を開きます。
 本日、委員会傍聴の願い出がありましたので、許可することといたします。
 慣例により会議の記録署名委員を指名いたします。神山委員、安藤委員にお願いをいたします。
 本日の審査案件は、特定付託案件であります。
 執行部から報告事項があります。─竹内県土整備部長。
◯竹内県土整備部長
 委員長のお許しを得まして、去る8月30日から9月1日にかけての大雨によります県土整備部関係の被害状況について、その概要を御報告申し上げます。
 今回の被害でございますけれども、お手元の資料に示しておりますけれども、中南地域の大鰐町での被害が最も大きく、そのほか東青、西北各地域にわたっております。公共土木施設にかかる市町村を含めた県全体の被害箇所数と被害金額でございますが、今回の被害箇所数につきましては53カ所でございます。被害金額が総額5億460万円となっております。
 施設別の内訳でございますけれども、県管理分につきましては、河川関係が7河川、21カ所、金額で3億2,550万円、道路関係が6路線、10カ所、金額で8,050万円でございます。合計4億600万円となっております。市町村管理分につきましては、河川関係が4河川、8カ所、2,510万円、道路関係が11路線、14カ所、7,350万円で、合計9,860万円となっております。
 次に、河川の水位の状況につきましては、家屋浸水等の被害が生じるおそれのあるはんらん危険水位を超えた河川は、外ヶ浜町の蟹田川ほか1河川、その他、水防団の出動の目安であるはんらん注意水位を超えた河川は、大鰐町の三ツ目内川ほか9河川でございました。なお、現在はすべての河川で通常の管理体制となっております。
 道路交通関係でございますが、国道280号ほか7路線16カ所で、路面冠水、路肩決壊等のため通行どめを実施いたしましたが、9月16日9時現在では、国道339号ほか1路線2カ所が通行どめ、国道280号ほか2路線7カ所が片側通行となっております。
 今後でございますけれども、10月下旬に予定されております、国による災害復旧事業にかかる査定の終了後、早期に復旧が図られるよう努めてまいります。また、市町村にかかる公共土木施設の被害につきましても、的確な指導を行うなど、復旧に向けた支援を講じてまいります。
 以上でございます。
◯森内委員長
 ただいまの報告事項、及び特定付託案件につきまして質疑を行います。
 質疑は議題外にわたらないように願います。
 質疑はございませんか。─安藤委員。
 安藤委員から、資料の提示の願いが出ておりますので、許可をいたしたいと思います。
◯安藤委員
 おはようございます。
 私からの最初の質問は、今報告がありました、8月30日から9月1日にかけての大雨による災害について質問をしたいと思います。今回、1時間に70.5ミリという記録を出す大雨であったわけですが、私も9月1日の日に大鰐町の被災現場を調査してまいりました。思った以上に被災現場の激しさ、そして、川の水量は翌日でしたので大分おさまってはおりましたけれども、泥水の勢いのすごさに、改めて洪水の恐ろしさというものを実感してまいりました。
 そこで質問したいんですが、今の説明の中にも、道路の片側通行、通行どめという状況があるというお話でしたけれども、県管理道路交通規制区間の今後の対応についてお伺いしたいと思います。
◯三上道路課長
 県管理道路交通規制区間の今後の対応についてお答えします。
 現在、国道339号及び県道三厩小泊線の2カ所で通行どめとなっております。また、碇ヶ関大鰐停車場線ほか2路線7カ所で片側通行規制となっております。通行どめとなっている国道339号については、迂回路により交通確保を図っておりますが、磯松地区で今月中の規制解除を目指して応急仮工事に着手しております。同じく通行どめとなっている県道三厩小泊線につきましては、19.3キロメートルという延長の長い山岳部の砂利道でありますが、来週中の規制解除を目指して路面整正作業を進めておるところです。
 碇ヶ関大鰐停車場線などの片側通行規制箇所も含めた本格的な復旧工事につきましては、測量・設計を踏まえ災害査定後速やかに着手し、1日も早い規制解除を目指すこととしております。
◯安藤委員
 片側通行ということで、現在の状況は何とかしのぎを―車が通れるような状況にはなっているところもあるようですけれども、本格的な復旧を目指して鋭意努力をされているということですが、おおむね全面復旧という期間はどのくらいになるのか、おおよそのところで結構ですので伺いたいと思います。
◯三上道路課長
 全面通行どめにつきましては、三厩小泊線につきましては、先ほどお話ししたように、全面通行どめは来週中の規制解除、それから、339号の磯松地区につきましては、先ほど部長からもお話ありましたように、10月下旬に災害査定が予定されておりますので、この査定を終えた後、早期に発注して復旧に努めたいと考えております。
◯安藤委員
 大鰐町で今道路の土砂崩れの中で、かなり厳しい状況になっている。何とか車だけは通行できるようにしているということなんですが、そこの部分の復旧についての状況はいかがでしょうか。
◯三上道路課長
 御指摘の大鰐で今、土砂が道路を覆っているので、片側通行で規制していますが、それにつきましても、10月中の災害査定を待って、それを受けた後に発注しまして、1日も早い規制解除を目指すということにしております。
◯安藤委員
 ぜひ、1日も早い復旧に努力をしていただきたいと思います。
 それで、復旧にかかる経費なんですけれども、その負担割合について伺いたいと思います。
◯加藤河川砂防課長
 負担割合についてお答えいたします。公共土木施設災害復旧事業費国庫負担法によりまして、国が3分の2、事業主体であります県または市町村が3分の1を負担することとなります。
◯加藤河川砂防課長
 負担割合についてお答えいたします。公共土木施設災害復旧事業費国庫負担法によりまして、国が3分の2、事業主体であります県または市町村が3分の1を負担することとなります。
◯安藤委員
 先ほど示された被害金額等がありますけれども、これから査定ということになるわけですが、この復旧額というものについて、もうある程度出されているんでしょうか。
◯加藤河川砂防課長
 先ほど部長の方から報告がございましたように、今回の8月30日から9月1日にかけての豪雨による土木施設の被災状況表の中にございますが、最後のところに、町村及び県の道路、河川等ございますけれども、トータルで復旧額が、53カ所で、5億460万円でございます。
◯安藤委員
 わかりました。次の質問ですけれども、大鰐町の三ツ目内川居土地区人家近くの河川災害現場の対応について伺いたいと思います。民地であるわけですが、川がかなり削られるという状況で、被災を受けた方たちが今後の復旧について非常に心配をされていますので、特定した場所ですけれども、今後の対応について伺いたいと思います。
◯加藤河川砂防課長
 ただいま御指摘のありましたところでございますが、三ツ目内川居土地区の人家近くの河川災害現場は、洪水により河岸が約50メートル決壊したものです。河岸の決壊が進まないよう、土のう積みによります応急仮工事を完成させております。災害復旧工事では、再度災害防止のため、新たにコンクリートブロックによる護岸を、被災前の河岸の位置に施工することで計画してございます。10月下旬の災害査定を受けた後、工事に着手することになります。
 また、護岸背後の宅地部分は、従来の高さまで現地発生土によりまして盛土する予定としてございます。
◯安藤委員
 割と早い、土のうを積んで安全対策を講じていただけたということは、地元の方たちも感謝しています。
 それで、今お話しされたような対策、きちんとした復旧工事を進めていくわけですが、その際の、民地であるということで、復旧にかかる経費に対して、個人の負担が出るのではないかという心配をされておりますが、その点についてはいかがでしょうか。
◯加藤河川砂防課長
 河川護岸とその安定のために必要な護岸背後の盛土については、河川災害復旧工事で実施することになります。そして、宅地部分の盛土につきましては、個人負担が基本でございますが、災害復旧工事の残土処理費用の軽減など、経済的になる場合、河川災害復旧工事の一部として盛土することができます。この場合は個人の負担はございません。
◯安藤委員
 このケースについては個人負担がないということで、民地の被災の場合は、今お話しされたように基本的には個人の負担が生じるということもあるようですが、ケースバイケースということで、今回の事例については個人負担は全くないということでよろしいわけですね。
◯加藤河川砂防課長
 全くないということは、全くの範囲の問題でございまして、申し上げましたように、公共土木施設の災害復旧工事で発注して、今回の現場につきましては、護岸を張る部分の盛土―当然、裏に土の―は必要でございます。その後ろのあいた部分については、掘削して護岸やりますので、その土砂を入れられるということで、公共土木施設の復旧の中で可能というふうに考えてございます。その範囲が広い場合とかいろいろなケースございますので、全くと言うと、非常に難しいと思います。
◯安藤委員
 しかし、このたびのケースについては、護岸の復旧にかかる経費においては個人負担はないという理解でよろしいわけですね。
◯加藤河川砂防課長
 そのとおりでございます。
◯安藤委員
 被災現場はここだけじゃなくて、今回は、この委員会においては対象になりませんが、農地の被害も非常に大きくて、地元の方たち、被災に遭われた方たちの落胆は非常に大きいものがあります。ぜひ、全庁上げて万全の対策、そして、全面復旧に向けて御努力をしていただけますようお願いしたいと思います。