2010.10.04: 平成22年度建設委員会 抜粋 本文(質疑1)
◯竹内県土整備部長
 それでは、今定例会に提出されました諸議案のうち、県土整備部所管に係るものについて、その概要を御説明申し上げ、御審議の参考に供したいと存じます。
 まず、議案第1号「平成22年度青森県一般会計補正予算(第1号)案」についてでありますが、一般公共事業費を国の内定通知等に基づき、70億円余減額いたしましたが、一般公共事業費の減額による地域経済と雇用への影響を緩和するため、道路、河川及び街路の県単公共事業費を30億円計上するなどした結果、県土整備部関係の補正予算額は、減額28億4,500万7,000円で、これを既決予算と合計いたしますと、833億3,140万7,000円となります。
 その財源といたしましては、分担金及び負担金減額1億2,880万円、国庫支出金減額39億2,618万6,000円、財産収入11億2,576万2,000円、繰入金680万円、諸収入1億3,241万円、県債2億8,700万円、一般財源減額3億4,199万3,000円となっております。
 次に、歳出予算に計上されました主なるものについて、事業ごとに御説明申し上げます。
 道路事業関係のうち、道路橋梁総務費減額8,400万9,000円は、国からの内定通知等に基づき、道路交通情勢調査に要する経費等を補正したものであります。
 道路維持費減額2億6,988万円は、国からの内定通知に基づき、国道102号などの道路交通安全施設整備に要する経費等を補正したほか、県単公共事業として国道339号などの道路災害防除事業に要する経費等を補正したものであります。
 道路新設改良費減額22億2,738万7,000円は、国からの内定通知等に基づき、国道338号などの道路改良に要する経費等を補正したほか、県単公共事業として関根蒲野沢線などの道路改良に要する経費等を補正したものであります。
 積寒地域道路事業費減額6億6,826万2,000円は、国からの内定通知に基づき、国道280号などの融雪溝の整備に要する経費等を補正したものであります。
 県道整備事業費13億8,207万2,000円は、県単公共事業として青森浪岡線などの道路交通安全対策に要する経費等を補正したものであります。
 河川、砂防事業関係のうち、河川改良費減額8億3,057万1,000円は、国からの内定通知に基づき、五所川原市十川などの広域河川改修事業に要する経費等を補正したほか、県単公共事業として三戸町熊原川などの維持工事に要する経費等を補正したものであります。
 砂防費減額4億1,815万円は、国からの内定通知に基づき、弘前市石切沢などの砂防事業に要する経費等を補正したものであります。
 海岸保全費4,765万5,000円は、おいらせ町横道海岸などの高潮対策に要する経費等を補正したほか、県単公共事業として深浦町南大間越海岸などの海岸維持に要する経費を補正したものであります。
 港湾事業関係のうち、港湾管理費10億6,629万4,000円は、八戸港などの港湾施設の維持補修工事及び青森県港湾整備事業特別会計への繰出金等を補正したものであります。
 港湾建設費減額4億7,433万7,000円は、国からの内定通知に基づき、青森港などの港湾施設の整備に要する経費等を補正したものであります。
 港湾保全費2,497万6,000円は、国からの内定通知に基づき、大湊港海岸の浸食防止に要する経費等を補正したものであります。
 都市計画事業関係のうち街路事業費減額5億4,754万2,000円は、国からの内定通知等に基づき、青森市内環状線の整備に要する経費等を補正したほか、県単公共事業として八戸市白銀市川環状線などの整備に要する経費を補正したものであります。
 公園事業費1億5,086万5,000円は、国からの内定通知に基づき、新青森県総合運動公園の整備に要する経費等を補正したものであります。
 下水道事業費減額662万6,000円は、青森県下水道事業特別会計への繰出金等を補正したものであります。
 建築住宅事業関係のうち住宅管理費1,139万8,000円は、県営住宅の維持管理に要する経費等を補正したものであります。
 以上のほか、債務負担行為として、1つ、平成22年度国道101号橋梁補修事業(鳴門橋)工事代金、1つ、平成22年度十川広域基幹河川改修工事代金、1つ、平成22年度内環状線(石江工区)道路改築事業工事代金をそれぞれ設定いたしております。
 議案第2号「平成22年度青森県港湾整備事業特別会計補正予算(第1号)案」8億3,462万3,000円についてでありますが、これは、八戸港の八太郎二号ふ頭コンテナターミナルの管理運営に要する経費及び起債の償還に要する経費を補正したものであります。
 議案第4号「平成22年度青森県下水道事業特別会計補正予算(第1号)案」339万9,000円についてでありますが、これは、国からの内定通知に基づき、岩木川流域下水道事業及び馬淵川流域下水道事業に要する経費等を補正したほか、それぞれの事業に係る維持管理負担金の精算に要する経費を補正したものであります。
 次に、整備企画課所管の事業会計補正予算案の概要について御説明申し上げます。
 議案第8号「平成22年度青森県工業用水道事業会計補正予算(第1号)案」についてでありますが、収益的支出減額108万9,000円は、消費税及び地方消費税の経費を補正したものであります。
 資本的支出2,287万4,000円は、八戸工業用水道の上流第一送水支線改良工事実施のための設計及び測量の業務委託に要する経費を補正したものであります。
 次に、その他の議案について御説明申し上げます。
 議案第12号「工事の請負契約の一部変更の件」についてでありますが、これは、夏泊公園線地方道路交付金(道路改築)工事について、工事内容の変更による請負代金の変更をするため提案するものであります。
 議案第13号「工事の請負契約の一部変更の件」についてでありますが、これは、内環状線(石江工区)道路改築事業奥羽本線新青森─青森間こ道橋工事について、工事内容の変更による請負代金の変更をするため、提案するものであります。
 議案第21号「県有財産の処分の件」についてでありますが、これは、危険物取扱施設の用地として八戸港河原木地区の県有地を処分するため、提案するものであります。
 以上をもちまして、県土整備部所管に係る提出議案について、その概要を御説明申し上げましたが、何とぞよろしく御審議くださるようお願い申し上げます。
 (この間の質疑は省略)
◯森内委員長
 ほかに質疑はございませんか。──安藤委員。
◯安藤委員
 おはようございます。
 最初に、議案第1号「平成22年度青森県一般会計補正予算(第1号)案」について、(1)積寒地域道路事業費について。流・融雪溝等の整備費の減額内容について、お伺いします。
◯三上道路課長
 流・融雪溝の整備は、積寒地域道路整備事業費により行っておりますが、当該事業費は6億4,735万6,000円減額となります。これにより、投書は流・融雪溝、防雪さくなど、32カ所の整備を進める予定でありましたが、28カ所に変更するものです。
◯安藤委員
 今回、補正で工事対象外となった区間についてですが、既に国の補助対象となっていたものなのか、お伺いします。
◯三上道路課長
 今回の県単の補正では国の補助事業も減額になって、箇所数が減っております。
 済みません、もう一回、質問をお願いします。
◯安藤委員
 今回、減額によって対象外になった区間があると思うんですが、その事業については、既に国から補助対象となっていたものなのかどうか。
◯三上道路課長
 今回の減額となったところは当初、補助事業として申請していたところですが、今回の減額により、箇所が落ちていますので、ということでよろしいですか。
◯安藤委員
 わかりました。そうしますと、外された区間については、来年度の予算において着工を計画するものなのかどうか伺います。
◯三上道路課長
 外された箇所につきましては来年度以降、要望をしていく予定にしております。
◯安藤委員
 弘前市における流・融雪溝整備について、要望が出されていて、未整備の箇所はあるかどうか、伺いたいと思います。
◯三上道路課長
 今回、4カ所でいっているわけですが、弘前市についてはございません。
◯安藤委員
 今回外されたところもあるということですが、地元の方たちのそれぞれの要望に基づいての声だと思いますので、ぜひ来年度以降、整備をしていただければというふうに思います。
 次の質問ですが、流・融雪溝の事業化までの流れについて、お伺いします。
◯三上道路課長
 流・融雪溝の整備につきましては、取水や排水が可能な地域であることや、地元住民の方々が管理組合を組織して、電気代などの負担をしていただくことが前提となっております。
 これらの条件を満たした場合には、市町村役場へ要望していただき、県がその後、調査の上、順次、事業化することとしております。
◯安藤委員
 管理組合をつくって、電気代を地元で払うというふうなことも前提だということなんですが、それと同時に、流・融雪溝ができたときに、それをどう管理するかということも、とても重要なことだと思うんですが、県としては、この流・融雪溝が整備されたところについての活用状況というものを把握されているのでしょうか。
◯三上道路課長
 特に体系立って把握しているわけではございませんが、パトロールの際とか積雪の状況を見て、うまく運用されているとか、余り運用されていないというのは把握しております。
◯安藤委員
 特に、県道ですので、商店街が建ち並ぶ箇所も結構多いわけですが、最近の状況によって、空き店舗がふえるという状況の中で、せっかく流・融雪溝があっても、それが活用されない部分も多くなっています。
 そうしますと、排雪溝のところが少し緩んで、でこぼこになるような歩道が数多く、弘前市内でも見られます。
 今のお話によりますと、パトロールもされているということなんですが、そのように流・融雪溝を活用できないような歩道について、県としてはパトロールして、事態、状況を把握していると思うんですが、それをどのように対応をしているものなのか。対策等について、もしお考えがあれば、伺いたいと思います。
◯三上道路課長
 先ほどお話ししたように、流・融雪溝のあるところについては管理組合を組織して、地元の方々の労力と電気代をもって排雪するという協定を結んでいますので、例えば高齢者とか、店舗がしまっている等で排雪されていないところにつきましても、地元の皆様の、例えば隣の人ですとか、地元の方の協力を得て、排雪をしていただくというのを第一義的に要請しているところです。
◯安藤委員
 要請しても、なかなか進まないというのが実態であります。それで、そういう箇所で転倒して骨折なんていうふうなことも、まま起きているのが状況です。ぜひそういうところも、実態に見合った指導や対策をさらに講じていただけるように要望したいと思います。