2010.11.19: 平成22年度建設委員会 抜粋 本文(質疑1)
○開 会  午前11時03分

◯森内委員長
 ただいまから建設委員会を開きます。
 慣例により会議の記録署名委員を指名いたします。長尾委員、安藤委員にお願いをいたします。
 本日の審査案件は、特定付託案件であります。
 なお、大澤理事は公務出張により欠席しております。
 執行部から報告事項があります。──竹内県土整備部長。
◯竹内県土整備部長
 委員長のお許しを得まして、本年2月定例会に提案し、承認をいただきました「青森県道路公社が行う有料道路の県道の新設に係る変更について同意するの件」について、その後の状況について御報告を申し上げます。
 本件でございますけれども、青森県道路公社が管理しているみちのく有料道路の料金徴収期間を19年間延長するものであります。本年3月に県議会の承認を得た後、4月28日に青森県道路公社から東北地方整備局長に対しまして、道路整備特別措置法第10条に基づく有料道路事業変更許可申請をしたところ、去る10月18日付で許可を得ることができました。
 これによりまして、道路公社では、みちのく有料道路における料金徴収期間を19年間延長しまして、平成41年11月12日まで料金を徴収することとなりました。
 これもひとえに、各委員の御理解のたまものと感謝を申し上げます。
 青森県道路公社では、平成22年5月24日に今後5年間の中期経営プランを策定し、さらなる経費の節減や収益の確保を図り、債務の削減を行うなどし、19年後にはみちのく有料道路の全債務を償還することとしております。
 県としても、みちのく有料道路の全債務の償還に向けて、今後とも青森県道路公社を支援してまいる所存でございます。
 続きまして、東青地域県民局地域整備部職員の不祥事案について、御報告とおわびを申し上げます。
 去る11月4日東青地域県民局地域整備部駒込ダム建設所職員が酒気帯び運転の容疑で逮捕されるという自体になりましたことは、県職員全体の信用を著しく損なうものであり、まことに遺憾であります。
 職員に対しては、機会あるごとに、県民の批判を受けることのないよう徹底してきたにもかかわらず、このような事件が起きたことはきわめて残念であり、委員各位並びに県民の皆様に深くおわびを申し上げます。
 当該職員につきましては、11月16日付で懲戒免職処分とされたところでございますが、本職としましては、このような不祥事案が二度と起こることがないよう、職員の公務員倫理の向上と服務規律の確保に全力を挙げて取り組んでまいります。
 以上、御報告といたします。
◯森内委員長
 特定付託案件につきまして質疑を行います。
 質疑は議題外にわたらないように願います。
 質疑はありませんか。──畠山委員。(畠山委員の質疑は略)
◯森内委員長
 ほかに質疑はありませんか。──安藤委員。なお、安藤委員より資料の提示の願いが出ておりますので、許可することといたします。
◯安藤委員
 おはようございます。最初に、ダムの検証について伺います。
 今民主党政権、事業仕分けという手法をとりながらむだを排除しようという方向が打ち出されているわけですが、ダムの検証についても、ダムに対する新たな基準となる今後の治水のあり方について中間取りまとめが出されたと聞いています。そこで、このダム検証の内容について伺いたいと思います。
◯加藤河川砂防課長
 県内の補助ダム事業につきましては、平成22年9月28日付で国土交通大臣から知事に対して、「今後の治水対策のあり方についての中間とりまとめ」により、ダムの検討を行うように要請がなされているところでございます。
 この中間とりまとめでは、今回の個別ダムの検証は、従来のダムの代替案検討においてよく用いられてきました河川を中心とした対策に加えて、流域を中心とした対策を含めて幅広い治水対策案を検討し、さまざまな評価軸により評価を行うなど、これまでと異なる手順や手法で、予断を持たずに検証を進めるよう求めております。
 これを受けまして、県は、中間とりまとめに沿って検討を行い、最終的には、青森県公共事業再評価等審議委員会の意見を聞いて対応方針を決定することとしております。
◯安藤委員
 今回のダム検証の対象になっているダムは、駒込ダム、奥戸ダム、大和沢ダムということなわけですが、その中で、奥戸ダムについて、その掲載の仕方が「奥戸生活貯水池」というふうな名称となっております。こういうふうな名称で示されていることからも、治水対策という意味合いがどの程度加味されるものなのかということを考えるわけなんですが、この問題について、治水対策という側面について、奥戸ダムについてどのような方針なのか、ちょっと伺いたいと思います。
◯加藤河川砂防課長
 奥戸ダムにつきましては、その名称の関係は、上水道の供給ということでございまして、それプラス治水効果も持たせるというダムの計画でございます。
◯安藤委員
 前回の質問の中で、この奥戸ダムについては、井戸や他の河川水なども活用するいろいろな方策があるというふうな答弁もなされておりました。特にこの奥戸ダムについては、大間の方たちの中から、ダムの建設に対しての異議を唱える声が私どものほうにいろいろ寄せられています。ぜひこの奥戸ダムの検証についても、十分今回の中間とりまとめにきちんと対応した検証をし直していただきたいというふうに思っています。県内の検証対象ダムの取りまとめの予定時期についてはどうなるのか伺いたいと思います。
◯加藤河川砂防課長
 予定でございますけれども、今年度中に検証ダムの検証結果を取りまとめしまして、平成24年度の概算要望を行う前の平成23年5月末までに、国土交通省へ対応方針の報告をしたいと考えております。
◯安藤委員
 そのダムの対象になるのは、先ほど私、3カ所言いましたけれども、大和沢ダムについては、既に県の方針も決まったというふうに認識していますが、検証の対象から外されるものなのか、その点についてはいかがでしょうか。
◯加藤河川砂防課長
 中間とりまとめでは、検討主体みずからが検証対象ダムを中止する方向で考えている場合は、中間とりまとめの手順や手法に基づく詳細な検討によらずとも、従来の手法によって検討を行うことができるとなってございます。大和沢ダムにつきましては、第5回青森県再評価等審議委員会で中止の方針が認められたことから、中間とりまとめに沿った検討は行わないということになります。
◯安藤委員
 次に、奥戸ダムについてなんですけれども、先ほども申し上げましたように、ダム建設には異議を唱える声も数多く寄せられているんですが、先般の委員会でも課長さんのほうから、今後とも住民の方々に納得していただけるよう説明していきたいという意向も示されていましたので、こういう声があるということを前提にして、奥戸ダム建設についての住民説明会の必要性を感じるわけですが、これまでの開催状況についてどうだったのか伺います。
◯加藤河川砂防課長
 奥戸ダムの建設に当たりましては、平成19年度から21年度にかけて3回住民説明会を開催し、ダム建設による自然環境への影響が小さいことを説明してございます。
◯安藤委員
 まあ、そういう説明会を経ても、十分納得できないという住民がいるということは事実なわけであって、今後の説明会の開催予定についてはいかがでしょうか。
◯加藤河川砂防課長
 奥戸ダムにつきましては、国土交通大臣からの検討要請がなされていることから、現在中間とりまとめに沿ってダムの検討を進めているところです。
 このことから、県が進めている検討の内容については、住民の方々の御理解をいただくよう、12月下旬に住民説明会を開催する予定としております。
 今後も、必要に応じて住民説明会を開催してまいります。
◯安藤委員
 ぜひ住民の声も十分参考にしながら、検証を深めていただきたいと思います。環境問題、そして、経済的な面など、あらゆる側面からの適切な判断をしていただきたいと思っています。