2010.11.19: 平成22年度建設委員会 抜粋 本文(質疑2)
 次の質問に移ります。土淵川の環境整備についてということで伺います。
 ここで、先ほど委員長の許可を得た図面をちょっとお見せしたいんですが。〔資料を示す〕土淵川の低々水路の整備事業が進んでいるところですが、ちょっとこうすると私、示しづらいので、こういうふうに示しますが、寺沢川と、それから、土淵川のちょうど合流点なんですが、土淵川の両側には、県のお話によれば、川の管理道路ということになるかと思うんですが、実質的には住民の方が、生活道路という側面もあわせ持っています。ここのちょうど合流点のところで、この道路が、これは弘南電鉄なんですが、この電鉄と川に遮られて、ここで途切れています。実はこの地図は、青森県の弘前土木事務所がつくった図面です。これは平成10年に、その当時の三上和子県会議員の要請に基づいて、住民の方たちが、この道路をぜひこちら側の道路につないでほしいという長年の要望がありまして、その要望に沿って、その辺の実現ができるかどうかということで、こういう図面を青森県のほうでつくってくださいました。
 それで、本来の願いは、ここに橋をかけてでも、この道路をつないでほしいというのが要望ではあるんですが、ここに公園がありまして、その公園の、この道路のところに階段がついていて、この階段から川におりれるような設計になっているんです。それで、今回寺沢川の合流地点まで、ここの地点まで整備が行われる、低々水路の工事が行われることになっていますので、この階段も大いに活用しながら、ここに市民の方がおりて、今までよりも安全な形でおりれることになりますので、ぜひその整備の仕方を、こちらの川岸にもまたげるような整備の方向性もぜひ追求していただきたいというのが願いです。
 それで、質問なんですけれども、土淵川と寺沢川の合流地点の既設階段護岸を利用した親水整備について伺いたいと思います。親水というのは親しむ水と書くそうですが、この整備をぜひ行って、市民の皆さんのかつての願いである、川を横断できるような親水の整備をぜひ実現していただきたいという立場での質問です。よろしくお願いします。
◯加藤河川砂防課長
 土淵川と寺沢川の合流地点の既設階段護岸を利用した親水整備についてでございますが、土淵川では、土淵川の徒橋から寺沢川合流点までの計画延長約1.1キロ区間において、平成21年度より土淵川河川環境整備事業に着手しております。
 事業内容としましては、河川環境を回復するため、動植物の生息・生育環境に配慮した川づくりとして、低々水路や親水護岸等を整備するものです。
 御質問の箇所は、当該河川環境整備事業の上流端部に位置しております。
 今後、現地の状況を調査し、地域住民の意見や弘前市の意向を踏まえ、既設階段護岸を活用した親水空間の整備について検討してまいります。
 しかしながら、今ここで申し上げましたように、河川環境の回復という、それから、親水、住民の方が楽しめる空間として利用することでありまして、遊歩道とか、通行に供するような構造については、いろいろ安全性とか、そういう問題がございますので、困難だと思われます。親水の範囲での検討については、検討させていただきたいと思ってございます。
◯安藤委員
 川の中になりますので、安全がまず第一だということは承知しているんですが、ぜひこの機会、改善ができるチャンスが来たというふうにも思いますので、ぜひ遊歩道とまではもちろんいかないまでも、何とか設計上安全も確保できるような形で、市民の皆さんが水に親しみながら川の横断もできるような設計もできるのであれば、ぜひそういうことも含めて、住民の方の意向にも沿った形で整備していただくよう、よろしくお願いしたいと思います。
 それで、この当時、10年前からも、親水整備という形でなくても、道路と道路をつなげるということは、住民の意向が強ければ可能だという発言もなされていたようですので、ぜひ弘前市とも十分協議しながら、そういう方向性もぜひ検討をしていただきたいというふうに思っております。これは要望しておきたいと思います。