2011.5.20: 平成23年度環境厚生委員会 抜粋 本文(質疑3)
次の質問ですが、先ほど副委員長のほうからの質問にもありましたが、牛肉の生食による食中毒について、私からも若干、質問をさせていただきます。
 本県においては、生食用の食肉を取り扱う業者に対して、指導はどのように実施してきたのか、伺いたいと思います。
◯葛西保健衛生課長
 お答えいたします。
 食肉には、腸管出血性大腸菌やカンピロバクター等の食中毒菌が付着している可能性があることから、県では食中毒発生防止の観点から関係事業者に対し、食肉を生食用として提供することをできるだけ控えること。2点目として、食肉を生食用として提供する場合にあっても、平成10年の厚生省から示された生食用食肉の衛生基準を遵守すること。3点目として、生食用として提供する食肉は、生食用食肉である旨の表示のある食肉を提供すること等の指導を行ってきました。
 また昨年度から、青森県食品衛生監視指導計画で9月を食肉衛生月間とし、生食用食肉を提供する飲食店営業等の施設に対する監視指導を強化したほか、食肉に起因する食中毒の発生防止を図っているところです。
 なお、現行の生食用食肉の衛生基準が、法的拘束力を持たない通知によって示されていることから、国に対し、これを食品衛生法に基づく規格基準とするよう、都道府県等の食品衛生主管課で構成する全国食品衛生主管課長連絡協議会を通じ、従前から要望してきているところです。
 以上です。
◯安藤委員
 今の答弁にあったように、衛生基準というものが法的拘束力がないというお話がありましたけれども、今回起きたような事故は、そうした厳重な指導がなされない、それを受けなくても何の罰則もない中で起きたことだったと思います。同じような事件が本県でも起きないよう、これまでも国に要望したということですが、ぜひともこれを一日も早くしっかりとした体制が講じられるようにしていただきたいと思いますが、その動きはどうなんでしょうか。
◯葛西保健衛生課長
 具体的に検討の内容とか日程については、情報としてはつかんでおりません。ただ、5月5日の通知の中で、そういう検討を進めるということが明瞭に記載されております。
 以上です。
◯安藤委員
 速やかに検討が実行に移されることを期待したいと思います。
 今回の事件を受けて、県内の生食用の食肉を取り扱っている施設に対して、監視指導を行っていると聞いていますが、その概要について伺いたいと思います。
◯葛西保健衛生課長
 調査の概要につきましては午前中にも申し上げましたが、現在、6保健所で、管内の焼き肉店等の立入調査を行っております。その数につきましては午前中も申し上げましたけれども、現在、生食用の食肉を取り扱っている施設につきましては390件、そして227件の施設に立入調査しております。そのうち13件につきましては、生食用食肉の衛生基準に適合した状態で食肉の取り扱いを行っていないということで、13施設につきましては、生食の提供を中止するよう指導を行ったところです。
◯安藤委員
 390件に対し、227件の立入調査がされたということですが、順次、残っているところも行われるという理解でよろしいでしょうか。
◯葛西保健衛生課長
 5月の末日までの調査期間となっておりますので、順次、調査してまいります。
◯安藤委員
 ぜひしっかりとした指導をお願いしたいと思います。