2011.6.28: 平成23年度環境厚生委員会 抜粋 本文(質疑1)
○開 会  午前11時01分

◯越前委員長
 ただいまから環境厚生委員会を開きます。
 慣例により会議の記録署名委員を指名いたします。長尾委員、安藤委員にお願いいたします。
 本日の審査案件は、本会議から付託されました議案1件及び所管事項であります。
 なお、審査の順序は、健康福祉部・病院局関係、環境生活部関係の順に行いますので、御了承願います。
 それでは、健康福祉部・病院局関係の審査を行います。
 審査の順序は、初めに議案について、その後、所管事項について行います。
 提出議案について執行部の説明を求めます。──一瀬健康福祉部長。
◯一瀬健康福祉部長
 県議会第266回定例会に提出された諸議案のうち、健康福祉部所管に係るものについて、その概要を御説明申し上げ、御審議の参考に供したいと存じます。
 議案第1号「平成23年度青森県一般会計補正予算(第2号)案」についてでありますが、健康福祉部関係の補正予算額は、3億6,901万1,000円の増額となっております。
 この財源内訳は、国庫支出金2億673万7,000円、繰入金144万9,000円、諸収入2,734万4,000円、一般財源1億3,348万1,000円となっております。
 次に、計上いたしました歳出の主なるものについて御説明申し上げます。
 東日本大震災により災害救助法が適用された八戸市及びおいらせ町における避難所の設置、食品及び生活必需品の供給、住宅の応急修理等の災害救助に要した経費に対する交付金2億6,920万5,000円を計上いたしております。
 また、被災した社会福祉施設等の災害復旧費に対する助成に要する経費4,210万1,000円を計上したほか、他県被災地の生活者等を支援するため、医療関係者、保健師、スクリーニング検査職員等の派遣に要する経費4,875万6,000円を計上いたしております。
 以上、健康福祉部関係の提出議案について、その概要を御説明申し上げましたが、何とぞよろしくお願い申し上げます。
◯越前委員長
 ただいま説明のありました議案に対して質疑を行います。
 質疑は、議題外にわたらないように願います。
 なお、答弁者は挙手の上、「委員長」と呼び、次に職名を言って発言を求めてください。
 質疑はありませんか。──安藤委員。
◯安藤委員
 最初に、議案第1号「平成23年度青森県一般会計補正予算(第2号)案」について。
 その1つ目ですが、歳出3款5項1目救助費、災害救助法による救助について、災害救助法が適用された八戸市とおいらせ町の被災者に対して、どのような救助が実施されたのかお伺いします。
◯馬場健康福祉政策課長
 3月11日に発生した東日本大震災に伴い、県では、多数の被災者が避難し、今後も継続的な救助が必要と認められた八戸市とおいらせ町に対し、災害救助法を適用するとともに、救助の迅速・的確化を図るため、両市町に救助事務の一部を委任いたしました。
 両市町では、災害救助法に基づき、避難所の設置、炊き出しその他の食品給与、それから被服、寝具その他生活必需品の給与、学用品、文房具等の給与等の救助を実施しており、また、県といたしましても、毛布等、救援物資の提供や、県及び県精神科病院・診療所協会等の精神科医や保健師等の現地派遣を通じて、避難生活をしている被災者の健康相談等を実施したところでございます。
 災害救助法による救助について、おいらせ町では既に終了しておりますが、八戸市は現在まで、公営住宅等を利用した避難所の設置、半壊した住宅の応急修理等を実施しており、被災者の救助に当たっているところでございます。
◯安藤委員
 八戸市とおいらせ町が今回の対象になったということなのですが、その救助法に適用、該当する基準といいますか、それはどういうところで判断されるのでしょうか。
◯馬場健康福祉政策課長
 災害救助法の適用につきましては、基準が何点かございます。1つ目は、住家等の被害の数でございますが、区域内の人口に応じた被災世帯が一定の割合であることで、例えば八戸市でございますと、10万人以上30万人未満は全壊換算で100世帯、おいらせ町でございますと、1万5,000人以上3万人未満で50世帯でございます。当初は被災の状況がはっきり見えなかった部分もございまして、その避難生活が長期間に及ぶ見込みということで、適用したところでございます。
◯安藤委員
 当時は、すぐに実態はつかめないかと思うんですが、状況を十分把握した上でも、この2つの自治体が対象となることで、ほかのところは対象にならないことで結論づけたと思うわけですが、この救助法の対象にならなかった自治体の避難が必要な住民の方たちに対する対応は、どのようにされたんでしょうか。
◯馬場健康福祉政策課長
 災害救助法の適用外の地域に対しては、法外援護といたしまして、県で備蓄している物資の提供等を行っております。
◯安藤委員
 それから、2市町に対して、それぞれの市町に要請したと答弁がありましたけれども、もし把握していたら伺いたいのですが、住宅の応急修理の実態はどのようになっていたかについて、いかがでしょうか。
◯馬場健康福祉政策課長
 住宅の応急修理の状況でございましたが、おいせら町のほうは、応急処理がございませんでした。八戸市についてはございますが、具体的な状況については、申しわけありませんが、把握してございません。
◯安藤委員
 住宅の応急修理について、具体的に把握できてないということなので、次の質問も県がどの程度把握しているかわからないのですが、よくテレビなどで、被災された皆さんが避難されている状況の中で、1日菓子パン1個とお握り1個とお水ぐらいしか配給されなかったというお話も放映されておりましたが、1市1町の場合、この食事面について、どのような提供状況だったか、もしわかればお伺いしたいと思います。
◯馬場健康福祉政策課長
 震災発生当初の状況で申し上げますと、やはり物資が十分に届かない状況はあったかと思います。ただ、そういう状況は、本県においては比較的早い段階で解消されたものと考えております。
◯安藤委員
 あと、避難場所になった学校等に毛布等の寝具類の準備が十分されていなかったと聞いていますけれども、この点についての実態はどうだったか、把握していたら伺いたいと思います。
◯馬場健康福祉政策課長
 震災当日の夜間でございますが、毛布の物資依頼が参りました後、配送する車両の関係がなかなか手際よく行かずに、実質、積み終わって出発したのが深夜前という状況で、おくれたことは事実でございます。
◯安藤委員
 まだ3月11日、寒いときでしたので、その辺の体制は不十分だったと思いますので、大いにこれを教訓に、しっかりとした配送なり備蓄なりの体制をとっていただきたいと思います。