2011.6.28: 平成23年度環境厚生委員会 抜粋 本文(質疑5)
 次の質問ですが、東日本大震災において、県内の障害児者が避難所へ避難した際に、どのような課題があったのか伺いたいと思います。
◯工藤障害福祉課長
 避難所を開設した市町及び関係団体からは、現段階において、避難所の設備がバリアフリー対応になっていないため、車いす利用者の移動が不便であった、視覚障害のある方は避難所をふだん利用したことがなかったため、トイレの場所などがわからず不便であった、避難所での館内放送が聴覚障害のある方に伝わらなかったなどの課題があったと伺っております。
 今後、関係団体から意見を聴取し、取りまとめをしたいと考えております。
 以上です。
◯安藤委員
 私の耳にも、やはり子供さんたちの中でパニック障害的な、あるいは自閉症などを持っているお子さんが避難所ではとても生活できないということで、車の中での生活を余儀なくされたことだとか、それから視力障害者の方が4時間、そこで頑張ったけれども、とてもそこで生活できないということで、知り合いの方を探してお世話になったとか、そういうお話も聞きました。ぜひ今度のケースを十分検証しながら、こうした障害者の方を含めた弱者に対する備えをきちんと持っていただきたいと思います。
 養護学校に通われている子供さんを持つ親御さんの声ですけれども、この子たちが通常の避難所で過ごすのはかなり難しい。地域の小中学校のように、養護学校や福祉施設が障害がある方に配慮できる公的な避難所として開設できないものかという声も上げています。ぜひそうした声も含め、今回の避難生活の中で、どんな大変さがあったのか、十分、声を聞いた上で生かしていただきたいことを要望したいと思います。