2011.8.19: 平成23年度環境厚生委員会 抜粋 本文(質疑7)
 次ですけれども、原子力防災対策検討委員会について伺います。
 県が第1回検討委員会で説明した今後検討が必要と思われる事項及び今後のスケジュールについてお伺いします。
◯名古屋環境生活部長
 8月9日に開催いたしました第1回の検討委員会では、青森県の原子力施設及び県地域防災計画の概要、福島第一・第二原子力発電所における原子力災害の対応、検討委員会における検討の進め方などについて説明したところでございます。
 また、今後検討が必要な事項として、今般の原子力災害では、これまでのEPZの範囲を超える地域においても防災対策が必要となったこと及び事態が長期化・広域化していることを踏まえまして、1つとして、防護区域の拡大への対応として、避難経路・輸送手段の確保、避難所の確保、災害時要援護者の避難、SPEEDIによる情報提供のあり方、1つとして、事態の長期化・広域化への対応として、避難生活の長期化、役場機能の拠点確保、1つとして、影響が広範に及ぶことへの対応として、広範囲・長期間にわたる緊急時モニタリングの実施、農林水産物等の汚染検査などについて説明したところでございます。
 今後の予定といたしましては、第2回目の検討委員会を9月から10月の間で開催し、以降、2カ月に1回程度をめどに検討委員会を開催し、年度内には検討結果についての取りまとめということにしていきたいと考えております。
◯安藤委員
 年度内にまとめるということですが、2カ月に1回程度という開催となるようですけれども、そういう速度でというか、私としては十分、委員の方たちの意見を踏まえ、反映されるような結果を出していただきたいと思うのですが、今の県の計画で十分な議論がし尽くされるものかというような危惧を持ちますが、その点はいかがでしょうか。
◯名古屋環境生活部長
 第1回目の会議においては、一応、漏れがないというか、今後検討が必要なこととしては、長期にわたるものについても一応挙げて、その中で、当面、住民の安全な避難を行うにはどういったことが優先して取りまとめられるべきかというようなことを委員長が検討委員会の場でもおっしゃっていただきましたけれども、そういった方向性で検討していこうということにしてございますので、我々、先ほど申し上げたように、非常に広範囲にわたるわけでございますが、何よりも住民を安全に避難させるためにはどういうことがまず優先されるべきかといった観点から、年度内の検討結果の取りまとめについては作業を進めていきたいと考えておりますので、計画自体に長期的に反映させるべき事項と、当面、精選して取り組むべき事項というような整理の仕方になるのではないかと、これはまだはっきり決まったわけではございませんが、そういう方向で進めていこうということが検討委員会の場では出されたと受けとめております。
◯安藤委員
 新聞にも報じられていましたが、委員からは福島で放射線障害を予防する安定ヨウ素剤の配布時に混乱が起きたことを踏まえ、実際の現場では配り方一つをとっても課題になる、実効性のある内容とする必要性が指摘された等々、報じられておりますが、実効性のある内容というのは本当に私も重要だと思います。つくった政策が住民の安全をしっかりと守ることのできる方針になるように、十分、委員の方たちの意向も踏まえた形での議論をし尽くしていただきたいと思いますので、要望といたします。