2011.10.06: 平成23年度環境厚生委員会 抜粋 本文(質疑5)
 次に、歳出3款2項6目、障害児福祉費、県立医療療育センター改修増築事業費について、あすなろ、さわらび医療療育センターを診療所併設の福祉型施設へ転換するための実施設計を行うに当たって、両施設の利用者の定員数についてお伺いします。
◯工藤障害福祉課長
 お答えします。
 両施設の利用者の定員数といたしましては、あすなろ及びさわらび医療療育センターの福祉施設の入所サービスの定員としまして、肢体不自由児療護施設サービスが定員10名、障害者支援施設サービスが定員20名、また、福祉施設の在宅支援サービスの定員としましては、肢体不自由児通園施設サービスが定員10名、児童デイサービスは定員10名、日中一時支援事業サービスが定員10名、短期入所サービスにつきましては、障害者支援サービスの空床利用によりサービスを提供いたします。また、あすなろ医療療育センターのみで提供するサービスの定員としまして、重症心身障害児者通園事業B型サービス定員5名、また、有床診療所として病床数19床でございます。
 両施設の実施設計に当たりましては、それぞれの障害福祉サービス等の定員等を踏まえて居室、病室等の面積を算定するとともに、施設利用者及び利用者団体等の意見を集約しつつ、利用者の利便性を確保し、利用者が安心、安全で快適に過ごすことができる施設の整備に努めてまいります。
 以上です。
◯安藤委員
 前回の委員会でもいろいろ聞いたんですけれども、いよいよ設計に入っていくわけですが、保護者の皆さんへの説明だとか、希望の聞き取りというのは、どのようなスケジュールで行っていくんでしょうか。
◯工藤障害福祉課長
 お答えします。
 利用者の定員も含めました県立医療療育センター2施設の施設定員につきましては、関係団体とか利用者団体、学識経験者等をメンバーとします検討会議で検討いただいて、いろいろ御意見をいただき、反映させてきたところでございます。また、これまでもあすなろ、さわらびの利用者に対する説明会を開催し、整備内容等について御意見を伺ってきたところでございますが、今月中にも同様の説明会を両施設で開催しまして、各施設の今後の具体的なサービス内容、施設内容等について御説明し、御意見を伺う予定としております。今後とも利用者の御意見を伺いながら、施設整備をより充実したものにしていきたいと考えております。
 以上です。
◯安藤委員
 現在、あすなろや、それからさわらびに入所している方たちが国立病院のほうに移っていく方もありますし、福祉型としての施設に残る方もあるわけですが、そうした中で、先ほど定員数についてはお聞きしたんですが、今、利用している方のほかにも、新たに希望する方も今後出てくると思いますが、そういう方たちの利用も十分見込んだような定員数になっていると考えてよろしいでしょうか。
◯工藤障害福祉課長
 お答えします。
 現在の県立医療療育施設2施設に入所している重症心身障害児者は、あすなろで27名、さわらびで23名、合計で50名となっております。一方、今回の整備計画によりまして、青森病院の増床数40床、県立医療療育センター2施設の福祉施設転換後の総入所定員は60名、合計で100名分の受け皿を確保することとしております。まず、現在の医療療育センター2施設に入所している方、50名ですが、今後、青森病院及び医療療育センター2施設に受け入れることは可能でございますし、さらに50床、余裕がありますので、その後の対応も可能と考えております。
 以上です。
◯安藤委員
 その辺についても、利用者の方たちの希望が十分反映されるようにお願いしたいと思います。
 それから、今回の新しい方針の中に、さわらび園にもデイサービスがつくられることになるわけですが、あすなろのほうは、今までも実施されていたと聞いておりましたが、さわらびのほうのデイサービス等について、さわらび園の利用範囲の方たちは、これまではどういうふうな形でデイサービスの利用を行っていたのか、違う施設で利用できていたのか、あるいはそういう施設はなかったものなのか、その辺の背景について、わかれば伺いたいと思いますが。
◯工藤障害福祉課長
 お答えします。
 デイサービスの利用者は、施設入所者と施設通院者のみで、他施設からのサービス提供は今までなかったということでございます。今後、新たにサービスを施設で行うということで、他施設についても対応できるように検討していきたいと考えてございます。
 以上です。
◯安藤委員
 入所していない障害者の方たちがデイサービスなどによって、在宅の障害者の方たちも、そうした形でデイサービスを利用できるという理解でよろしいんでしょうか。
◯工藤障害福祉課長
 そういう御理解で結構でございます。
◯安藤委員
 ということは、今までになかったサービスが新たに取り入れられるということでは前進面だなと思います。いよいよ今月中に利用者の方たちへの説明も始まるようですので、十分、さまざまな意見をお聞きして、利用者の方たちの意向に沿った形での対策を講じていただきたいと思います。そのことを要望して終わります。