2011.11.21: 平成23年度環境厚生委員会 抜粋 本文(質疑3)
次の質問ですが、児童虐待相談についてです。
 本当に残念なことに、児童虐待のニュースが舞い込み、そういうニュースを聞くたびに、本当につらい思いをしております。そこで、青森県における児童虐待相談対応の現状について伺います。
◯鈴木こどもみらい課長
 お答えします。
 県内6カ所の児童相談所における平成22年度の児童虐待相談対応件数は692件で、前年度より217件増加しました。この内訳は、心理的虐待が257件、身体的虐待が245件、保護の怠慢や拒否であるネグレクトが173件、性的虐待が17件となっております。
 また、処理内容を見ますと、1回ないし数回の助言を行うことにより問題が解決する事例が90.0%、子供を虐待環境である家庭環境から離すために児童養護施設に入所させるなどの社会的養護が必要になった事例は7.8%となっています。
◯安藤委員
 前年度に比べて217件も増加しているという、本当にこれまで県としても児童虐待を減らそうという取り組みをされてきたと思うんですが、かなりのパーセンテージで増加しているという状況ですが、この増加の要因について、県としてはどのようにとらえているか伺います。
◯鈴木こどもみらい課長
 件数の増加要因についてお答えします。
 児童虐待相談対応件数の増加は、虐待そのものの増加の可能性もございますが、警察や学校などの関係機関からの通報が徹底されたことが大きな要因となってございます。また、虐待問題についても、報道があったりした後でございますので、社会的関心の高まりや通報に対する義務が周知されたことも要因として考えております。
◯安藤委員
 そういう意味では、虐待の可能性のある事例に対して、いろいろな学校だとか地域の方たちからの通報も高くなったことの反映だということですが、しかし、通報が多くなればなるだけ、状況を把握するための御苦労も多くなり、そして懇切丁寧な対応も重要だと思います。そのためには、通報を受ける側の体制も充実させることが必要だと思いますが、児童虐待増加に伴う、あるいは相談増加に伴う児童福祉司の配置については、十分なされているかという点についてはいかがでしょうか。
◯鈴木こどもみらい課長
 児童福祉司の配置についてお答えいたします。
 今年度の児童福祉司は、6児童相談所に40名配置していますが、児童相談員が5名で相談体制としては45名、このほか児童福祉司等補助職員といたしまして9名を配置しております。また、児童虐待への対応につきましては、住民に身近な存在である市町村の役割としても位置づけられておりますことから、市町村等が設置しております子供を守る地域ネットワークである市町村要保護児童対策地域協議会強化の取り組みも、昨年度から引き続いて展開しているところでございます。
◯鈴木こどもみらい課長
 児童福祉司の配置についてお答えいたします。
 今年度の児童福祉司は、6児童相談所に40名配置していますが、児童相談員が5名で相談体制としては45名、このほか児童福祉司等補助職員といたしまして9名を配置しております。また、児童虐待への対応につきましては、住民に身近な存在である市町村の役割としても位置づけられておりますことから、市町村等が設置しております子供を守る地域ネットワークである市町村要保護児童対策地域協議会強化の取り組みも、昨年度から引き続いて展開しているところでございます。
◯安藤委員
 市町村もかかわっている子供を守る地域ネットワークという、それも本当に重要なネットワークだと思いますが、このネットワークは各6地域に、このネットワークがうまくつくられ、そして機能されているととらえてよろしいでしょうか。
◯鈴木こどもみらい課長
 市町村要保護児童対策地域協議会は、圏域ごとではなく、各市町村に設置される形になってございまして、県内40市町村、全市町村に設置されているところでございます。
◯安藤委員
 ぜひ市町村との連携も強化しながら、虐待が発生しないよう力を尽くしていただきたいと思います。
 そして、先ほど児童福祉司の配置についてもお答えがありましたが、現状と、それから職員の配置のバランスがうまく機能しているか、不足していないか、実態をよく把握していただいて、より充実した体制をとっていただくよう要望したいと思います。