2011.12.06: 平成23年度環境厚生委員会 抜粋 本文(質疑1)
◯越前委員長
 ただいまから環境厚生委員会を開きます。
 慣例により会議の記録署名委員を指名いたします。中村委員、長尾委員にお願いをいたします。
 本日の審査案件は、本会議から付託されました議案14件、陳情1件及び所管事項であります。
 なお、審査の順序は、健康福祉部・病院局関係、環境生活部関係の順に行いますので、御了承願います。
 それでは、健康福祉部・病院局関係の審査を行います。
 審査の順序は、初めに議案について、次に陳情について、その後、所管事項について行います。
 提出議案について、執行部の説明を求めます。──江浪健康福祉部長。
◯江浪健康福祉部長
 それでは、まず、県議会第268回定例会に提出されました諸議案のうち、既に可決されました議案を除く健康福祉部所管に係るものについて、その概要を御説明申し上げ、御審議の参考に供したいと存じます。
 提出議案説明書をごらんの方は、その2ページをお開きください。
 議案第10号「平成23年度青森県一般会計補正予算(第6号)案」についてでありますが、健康福祉部関係の補正予算額は10億332万4,000円の増額となっております。
 この財源内訳は、国庫支出金8億6,942万6,000円、財産収入142万円、繰入金1億3,251万1,000円、一般財源3万3,000円の減となっております。
 次に、計上いたしました歳出の主なるものについて御説明申し上げます。
 三次医療圏に係る「地域医療再生計画」に基づく事業の実施及び支援のための基金の積み増しに要する経費8億6,792万円を計上するとともに、県全域を対象とする三次医療圏における医療機能の強化及び連携促進、がん・脳卒中対策、救急・災害医療体制の整備等に係る取り組みの充実・強化に要する経費1億4,031万6,000円を計上いたしております。
 議案第17号「青森県水道法施行条例案」につきましては、「水道法」の改正に伴い、県の設置する専用水道の水道技術管理者の資格を定めるために提案するものです。
 議案第30号及び議案第33号から議案第36号までの5件は、それぞれ青森県子ども家庭支援センター、県民福祉プラザ、青森県身体障害者福祉センターねむのき会館、青森県視覚障害者情報センター及び青森県聴覚障害者情報センターの指定管理者を指定するため提案するもので、所要の債務負担行為を設定いたしております。
 次に、県議会第268回定例会に追加提出された諸議案のうち、健康福祉部所管に係るものについて、その概要を御説明申し上げまして、御審議の参考に供したいと存じます。
 議案第47号「平成23年度青森県一般会計補正予算(第7号)案」についてでありますが、健康福祉部関係の補正予算額は1億9,974万円の増額となっております。
 この財源内訳は、国庫支出金1億4,711万5,000円、繰入金4,846万円、一般財源416万5,000円となっております。
 次に、計上いたしました歳出の主なるものについて御説明申し上げます。
 国の補正予算に対応して、災害拠点病院等における災害時の機能維持確保を図るための設備の更なる強化及び災害派遣医療チーム(DMAT)活動体制強化設備の整備に対する助成に要する経費1億2,016万8,000円を計上いたしております。
 また、被災した児童福祉施設の事業再開のために必要な備品・設備等の復旧に対する助成に要する経費800万円を計上したほか、被災者への心のケア対策などを推進するため、青森県自殺対策緊急強化基金の積み増しに要する経費7,157万2,000円を計上いたしております。
 以上、健康福祉部関係の提出議案と追加提出議案につきまして、その概要を御説明申し上げましたが、何とぞよろしくお願いいたします。
◯青山病院局長
 県議会第268回定例会に提出されました諸議案のうち、既決議案を除く病院局所管に係るものについて、その概要を御説明申し上げ、御審議の参考に供したいと思います。
 議案第25号「青森県公営企業の設置等に関する条例の一部を改正する条例案」は、地方公営企業法の改正に伴い、毎事業年度に生じた資本剰余金の処分の方法を定めるため提出するものです。
 次に、追加提案でございますが、議案第48号「平成23年度青森県病院事業会計補正予算(第3号)案」についてでありますが、国の第三次補正予算に基づくもので、県立中央病院の収益的収入及び支出において、応急用医療資機材等の整備に要する経費として400万円を計上いたしております。
 また、資本的収入及び支出において、県立中央病院における通信設備及び災害派遣医療チーム(DMAT)の活動体制強化設備の整備に要する経費として、432万9,000円を計上いたしております。
 以上、病院局関係の提出議案について、その概要を御説明申し上げましたが、何とぞよろしくお願い申し上げます。
◯越前委員長
 ただいま説明のありました議案に対して質疑を行います。
 質疑は、議題外にわたらないように願います。
 なお、答弁者は、挙手の上、「委員長」と呼び、次に職名を言って発言を求めてください。
 質疑はありませんか。──安藤委員。
◯安藤委員
 議案第33号、第34号、第35号、第36号「公の施設の指定管理者の指定の件」について伺います。
 県民福祉プラザ、青森県身体障害者福祉センターねむのき会館、青森県視覚障害者情報センター、青森県聴覚障害者情報センターの指定管理者の候補者の選定方法とその団体について伺います。
◯八島健康福祉部次長
 お答えいたします。
 健康福祉政策課所管の県民福祉プラザ及び障害福祉課所管の青森県身体障害者福祉センターねむのき会館ほか2施設については、いずれも現在の指定管理者の指定期間が平成23年度末までとなっていることから、平成24年度からの指定管理者の候補者を決定するため、本年6月29日、外部委員を含めた県民福祉プラザ等指定管理者審査委員会を開催し、指定管理者の審査基準を定め、7月5日から9月5日までの約2カ月間、県のホームページ上で公募を行いました。
 この公募に対しまして、県民福祉プラザについては2団体から、他の施設につきましてはそれぞれ1団体から応募があり、審査委員会において、県民の平等な利用の確保や施設の効率的な管理体制などの審査基準項目に基づき、指定申請書、事業計画書等による書類審査及び関係者からのヒアリングによる審査を行った結果、最もすぐれ、かつ適当であると評価された団体を指定管理者の候補者として決定したものであります。
 具体的には、各施設の候補者は、県民福祉プラザが社会福祉法人青森県すこやか福祉事業団、ねむのき会館が財団法人青森県身体障害者福祉団体連合会、視覚障害者情報センターが社団法人青森県視力障害者福祉連合会、聴覚障害者情報センターが社団法人青森県ろうあ協会にそれぞれ決定されました。
 候補者であります4団体とも前回、平成21年度から平成23年度までの3年間及び前々回、平成18年度から平成20年度までの3年間、この間、指定管理者として指定され、適正な管理運営を行っている実績を有することから、今後とも利用者の要望に沿ったサービスの提供と効率的な管理運営を行っていただけるものと考えております。
◯安藤委員
 1センターだけ競争になったというお話でしたけれども、競争になった相手の候補はどこだったのでしょうか。
◯八島健康福祉部次長
 県民福祉プラザにつきましては、もう一つの希望というか申請者としまして、青森県社会福祉協議会が応募しております。
◯安藤委員
 その青森県社会福祉協議会との比較の中で、現在選ばれたほうに選定した大きな理由については、どういうものでしょうか。
◯八島健康福祉部次長
 まず、本年6月に開催しました第1回審査委員会におきまして、指定管理者候補者の選定のために、県民の平等な利用が確保されること、施設の効用を最大限に発揮すること、施設の効率的な管理ができること、施設の管理を適正かつ安定して行う能力を有していることを選定基準として定めております。さらに、平成23年10月に開催しました第3回審査委員会において応募のありました2団体の提案内容について審査した結果、青森県すこやか福祉事業団につきましては、効率的かつ効果的な管理運営が期待できること、障害者等に配慮した管理運営が期待できること、施設の効率的な維持管理及び適切な安全管理が期待できること、また、安定的な運営が可能となる人員体制であると認められるといったような点で、すこやか福祉事業団が最も高く評価されたため、指定管理者として適当であると認められたところでございます。
◯安藤委員
 それぞれ福祉分野の事業を行うところなわけですが、これらの運営に当たりまして、青森県と指定管理者との間の協議などについて、この間、どのようになされてきたか、今回選定されたところは、過去、指定管理者として活動してきたわけですけれども、その辺についてはスムーズに行ってきたのでしょうか。
◯八島健康福祉部次長
 ただいま協議ということでお話がありましたけれども、その質問につきましては、これまで指定管理者として決まってから県と指定管理者とどういった形でうまく指定管理の業務を適正に行ってきたかということかと思いますけれども、その辺につきましては、これまでも、今後ともということになりますけれども、指定管理者と締結することとなる基本協定書におきまして、毎年度、事業計画書及び事業報告書を提出しなければならないといった形にするほか、毎月、定期報告書の提出を義務づけるということにしております。また、条例上、管理業務及び経理状況に関しまして、随時報告を求め、実地に調査し、または必要な指示をすることができる。仮に指定管理者が指示に従わないなど指定の継続が不適当と認められる場合には、指定の取り消し等ができることとされていることから、これらを通じて施設の管理運営が適正になされるよう監督してまいりたい。また、今までもこういった形で適正に業務運営管理をお互いしっかり話し合ってやってきたと、そういった状況でございます。
◯安藤委員
 もう1点、指定管理者制度になって、建物の維持管理部門についてはどのような方法でなされているのか伺います。
◯八島健康福祉部次長
 ただいまの御質問の建物の維持管理ということでございますけれども、その点につきましては、それぞれの建物につきましては、基本的な補修ですとか、そういったものについては当然、当該団体という形で、指定管理者のほうで適切にやっておりますけれども、大規模な補修、修繕、そういったものが必要というようなことが仮にあれば、その点につきましては、県と協議して適正に対処していくということになります。
◯安藤委員
 今、質問した指定管理者については、私どもは賛成する立場であります。質問から外しました青森県子ども家庭支援センターの指定管理者となった団体が、企業が参加しているということから、その企業が阿部重組だとか、それから芝管工株式会社など、建設にかかわる企業が入っているものですから、こういった企業が参画しない指定管理者が建物の維持管理にどういう姿勢で臨んでいるのかということでお聞きした次第です。
 今回、33号、34号、35号、36号については、県民の福祉を守るという立場で、本当に重要な拠点となるところですので、先ほど答弁にあったように、県と十分、意思疎通を図りながら、福祉の増進のために十分力を尽くせるセンターとして指導をしていただきたいということを申し上げたいと思います。
 それで、30号につきましては、私ども、反対をしたいと思っております。
◯越前委員長
 ほかに質疑はありませんか。
 [「なし」と呼ぶ者あり]
 ないようでありますから、これをもって質疑を終わります。
 これより議案の採決をいたします。
 議案第10号中所管分、議案第30号中所管分及び議案第47号中所管分、以上3件の原案に賛成の方は御起立を願います。
 [賛成者起立]
 起立多数であります。
 よって、原案は可決されました。
 次に、議案第17号、議案第25号、議案第33号から議案第36号まで、議案第48号、以上7件の原案に賛成の方は御起立を願います。
 [賛成者起立]
 起立総員であります。
 よって、原案は可決されました。