2012.01.20: 平成23年度環境厚生委員会 抜粋 本文(質疑8)
 次の質問に移ります。ストレステストについてです。
 関西電力の大飯原発のストレステストの件で、今、テレビでもいろいろ報じられておりますが、東通原発のストレステストについて、伺いたいと思います。
 東通原子力発電所のストレステストの一次評価に係る国の審査の進め方について、伺います。
◯工藤原子力安全対策課長
 東通原子力発電所のストレステストの一次評価に係る国の審査の進め方でございますが、原子力安全・保安院によりますと、原子力発電所のストレステストの一次評価に係る国の審査は、事業者から提出のあった報告書や同院の審査結果について、意見聴取会で専門家から意見を聴いた上で、同院としての評価を確定させ、原子力安全委員会による評価を行い、再起動について政治レベルでの判断を行うということでございます。
 東通原子力発電所に係る一次評価報告書につきましては、東北電力株式会社が昨年の12月27日に原子力安全・保安院に提出し、今後、国の審査が進められるということになってございます。
◯安藤委員
 東通原発のストレステストの国の最終評価というのは、大体いつごろになると県はとらえているのでしょうか。
◯工藤原子力安全対策課長
 東北電力株式会社が提出いたしましたストレステストの一次評価につきましては、原子力安全・保安院が今後、意見聴取会等で、専門家の意見を聴きながら評価を進めていくものでございますけれども、国による評価の終了の時期については、承知していないところでございます。
◯安藤委員
 これも新聞報道によれば、国に報告する予定だった津波想定の見直しも延期されていて、実際、どの程度の余裕があるかは不透明だということもあり、こうした点からも、ストレステストの結論も、結果が不透明な状況だということです。
 ストレステストを最終判断する原子力安全・保安院についても、これまで、やらせ問題などを踏まえて、4月に新しい省庁ができるという中で、ストレステストの信憑性というか、そういうことについても、大きな不信感というか、そういうのも生まれているのが事実です。
 いずれにしても、東通原発の再稼働についても、県としても、県民の思い、不安、そして活断層の問題なども含めて、再稼働というのを簡単に認めてはならないという思いでおりますので、こうした県民の思いをしっかりと受けとめていただきたいと思っております。
 そのことを申し上げて、きょうは終わります。