2012.5.21: 平成24年度農林水産委員会 抜粋 本文(質疑3)
 次の質問に移ります。
 福島第一原発事故に伴う影響についてなんですが、季節的に山菜がこれからとれる時期に入っているわけですけれども、ワラビのあく抜きに使う灰だとか、それからかなり専門的にとる方は、収穫のときにすぐに切り口に灰をつけるんだそうですが、それらの灰のことにかかわって、県から指導が入っているというお話を聞きました。そこで伺いたいと思います。まきや木炭などの灰を山菜のあく抜きなどに使用することについて、県はどのように指導しているのか伺います。
◯野呂林政課長
 お答えいたします。
 国では、放射性物質を含むまきを燃焼した際に生じた灰を用いて加工した食品から放射性セシウムが検出されたことを受けまして、本県を含む17都県で採取もしくは保管されたまきや木炭から生じた灰を食品の加工及び調理への利用を自粛するよう、平成24年2月10日付で各都道府県や食品製造等関係団体に通知しています。
 県では、国からの通知を受けまして、まきや木炭の灰については2月20日付で、りんご剪定枝の灰につきましては4月25日付で、各地域県民局を通じて県内の全市町村や産地直売所、道の駅などの関係者に対し通知するとともに、県のホームページに掲載しまして、広く周知しているところでございます。
◯安藤委員
 17都県に対して、この指示がされたということですが、青森県がその17都県の対象になったというその根拠はどういうところなんでしょうか。
◯野呂林政課長
 平成23年8月4日の原子力災害対策本部が総理の指示自治体及び隣接の自治体の17都県というものがございまして、その中に食品中の放射性物質に関する検査計画、出荷制限等の品目、区域の設定、解除の考え方ということで、この17都県が指示されまして、青森県も入っているという状況にございます。
◯安藤委員
 青森県から木だとか、それからわらだとか、そういうものから放射性物質が検出されたという理解でよろしいでしょうか、それで対象になったということでよろしいでしょうか。
◯相馬食の安全・安心推進課長
 今の委員の御質問についてお答えいたします。
 まず、モニタリング調査では、稲わらとか、それから木、剪定枝ですとか調査していますけれども、放射性物質が検出されておりません。何で17都県に指定されたかといいますと、岩手県で放射性物質、基準値オーバーのものが検出されておりまして、その隣接県である青森県も、その17都県に指定されたということです。
◯安藤委員
 わかりました。青森県では検出はされていないということだけれども、隣接県ということで対象になったということですね。
 この灰について、県からのそういう指示がそれぞれの機関にあって、灰はとにかく気をつけようということで、あく抜きなどに限らず、ジャガイモを植えつけるときも、灰をつけて植えつけるそうなんですが、そういうものも自粛しようという動きも実際にあるそうです。それは指示の中にはなかったようですけれども、自粛しようという動きの中で、そういう対応をされているところもあるそうです。どちらにしても、やはり食の安全ということからすれば、隣県で放射性物質が発生したことから、十分な配慮をしていくことは重要だと思いますので、ぜひその理由というか、皆さんが納得できるような説明などについても十分していただきたいと思っております。