2012.7.20: 平成24年度農林水産委員会 抜粋 本文(質疑2)
◯小桧山委員長
 ほかに質疑ありませんか。──安藤委員。
◯安藤委員
 竜巻及び降ひょうによって被災したリンゴ農家に対して農薬費助成などの支援が必要と思われるが、県はどのように考えているのか伺いたいと思います。
 先ほども申しましたけれども、特に降ひょう被害に遭われた農家の方の話では、今回のひょうは、いつも降る白い玉ではなくて、氷のような、金平糖のようなとがったひょうだったそうです。それが暴風雨とともに横殴りで吹きつけたので大変大きな傷、1つのリンゴに幾つもきずができるというような状況でした。袋をかけていたリンゴも、袋が裂けている、そういう実態でした。
 その農家の方がおっしゃるには、自分たちがこれからもリンゴづくりを続けていけるよう、その気持ちが持続できるように何とか県としても支援をお願いしたいというようなお話でした。
 それで、これまでも降ひょう被害などのときに県がさまざまな支援をしてきたわけですけれども、具体的な支援としてこの農薬費助成の支援というものを県として取り組むことができないか、伺いたいと思います。
◯西谷りんご果樹課長
 お答えします。
 県といたしましては、気象災害への対応としては、果樹共済への加入が基本と考えているところでございます。また、今回被害を受けた園地でも通常どおりの病害虫防除で対応できるということでございまして、被災農家への農薬費等の助成など直接的な経費の支援は難しいと判断しているところでございます。
 今後は、生産指導面等で農協や市町村と一体となって被害を受けた果実の商品力の向上や販売面での支援を行うことによって、被害を受けた生産者の所得確保に努めていくこととしております。
◯安藤委員
 県としては、農薬費助成はできない、考えていないということですが、県内で今回の降ひょう被害及び竜巻被害を受けた農家は、面積的にはそう大きなものではなかったのかもしれないですが、農家の方たちのやる気を継続させていくためにも具体的な支援、農薬費助成などの支援を行うということは励みになると思いますので、ぜひ、やれないと言わずに検討していただきたいと思いますので、要望しておきたいと思います。
 それから、これも要望ですが、今後、でき得れば、傷ついたリンゴも大事に育てて生果として販売していきたいという思いが強いというふうに聞いています。それで、前回のひょう被害はかなり量も多かったということで、特別な「ひょう太君」などという販売の方法で販路を拡大、販路を見つけるような取り組みもされてきたわけですが、今回のこのひょう被害や、それから竜巻によって傷ついたリンゴなどに生果の販売ができるよう、ぜひ県としても秋の収穫時、リンゴの様子を見ながら、販売に農協などと協力しながら力を尽くしていただきたいと思っておりますので、これを要望しておきたいと思います。