2012.9.19: 平成24年度農林水産委員会 抜粋 本文(質疑6)
 次の質問ですが、県産牛肉の風評被害に対する東京電力株式会社からの損害賠償金の支払い状況について伺います。
◯石郷畜産課長
 お答え申し上げます。
 本県の畜産関係団体では、福島第一原子力発電所事故に伴います牛肉の風評被害に対する補償を求めるため、昨年8月に、県農協中央会を事務局とする東京電力原発事故農畜産物損害賠償対策青森県協議会を設置したところでございます。
 同協議会によりますと、風評被害が発生した昨年7月からことし6月までの牛肉及び子牛の損害額として約51億円を東京電力株式会社に請求しており、このうち昨年7月からことしの2月までの分として約32億円の支払いを受けているということでございます。
 また、今後の7月以降の損害分につきましても、順次請求していく予定と聞いてございます。
◯安藤委員
 2月分までが支払われて、それ以降はこれからだということですが、一番最初のお話では、昨年の7月から6月までの分についての51億円の請求ということですが、風評被害についていつぐらいの分までを対象に請求されるということになるんでしょうか。ことしの6月ぐらいの分までの賠償請求で終わるのか、それとも、それ以降についても賠償請求というのは続いていくのか、風評被害の状況なども含めてお答えいただければと思います。
◯石郷畜産課長
 お答え申し上げます。
 協議会からは、牛肉等の販売価格が原子力発電所事故以前の販売価格と比較して下落が認められる間は、肉牛農家の経営安定を図る観点からも損害賠償の請求を続けていくと聞いてございます。
◯安藤委員
 では、その状況を見た上での請求ということになっていくわけですね。そうすると、今現在もその対象になっているという理解でよろしいんですか。
◯石郷畜産課長
 委員御発言のとおりでございます。
◯安藤委員
 県産牛肉の風評被害がなくなって青森県の県産牛肉の価値がしっかりと戻るよう希望したいと思います。しかし、風評被害というのはいつ終わるというふうにはなかなか言いがたいところもあると思いますので、この賠償請求については、青森県もしっかりと関心を持ってかかわっていただきたいと思います。