2012.10.04: 平成24年度農林水産委員会 抜粋 本文(質疑3)
 議案第6号、「平成24年度青森県林業・木材産業改善資金特別会計補正予算(第1号)案」、歳出1款1項1目、林業・木材産業改善資金貸付金について。繰越金の状況と貸付状況はどのようになっているのか伺います。
◯田澤団体経営改善課長
 林業・木材産業改善資金特別会計の前年度繰越金は、前年度末時点で貸付がなかった未貸付金であり、これを本年度予算に繰り入れ、本年度の貸付財源とするものです。
 過去3カ年の前年度繰越金は、平成22年度が約2億7,700万円、平成23年度が約3億200万円、今年度が約3億1,100万円となっております。
 また、過去3カ年の貸し付け実績は、平成21年度はなし、ゼロです。平成22年度は1件、120万円、平成23年度は1件、1,000万円となっており、林業・木材産業の厳しい経営環境の中、少ない実績となっており、過去10年の平均をとると、平均で約2,400万円となっております。
 なお、今年度につきましては、現時点で1件、約2,800万円の貸し付けが決定しておりまして、あと3件の貸し付けが見込まれ、それらを合計しますと、約7,900万円の貸し付けが見込まれております。
◯安藤委員
 今のお話であれば、今年度は7,900万円ということのようですが、過去3年は余り多くない、21年はゼロで、22年が120万円で、23年度が1,000万円と、こういう額ですけれども、せっかくあるこういう貸し付け事業、それも利子がないと聞いていましたので、もう少し貸し付けが伸びていくといいと思いますが、貸し付けの条件というのはどんなことになるのでしょうか。
◯田澤団体経営改善課長
 貸し付けの条件は、貸し付けの相手方が林業、それから木材産業に携わっている個人、あるいは事業者ということで、貸し付け限度額は、林業の場合、個人で1,500万円、会社で3,000万円となっております。利率は、先ほど委員がおっしゃったとおり無利息で、償還期間は最長で10年となっております。
◯安藤委員
 23年度までは貸し付け実績が少なかったようですけれども、今後、貸し付け需要がふえたり減ったりとかいろいろあるでしょうけれども、貸し付け財源に過不足が生じるようなことはないものか伺います。
◯田澤団体経営改善課長
 この林業・木材産業改善資金の貸し付け財源は、国庫補助金が3分の2、県の一般会計からの繰入金が3分の1で、これまでに造成されてきたものでございまして、今まで貸し付けした借受者から毎年の償還金が戻ってきますので、それをさらに繰り入れることによりまして、特別会計の中で一定の財源を確保する、いわゆる特別会計の中で資金を回転させていくというような方式で貸し付けを運用してございます。
 県としては、先ほど申し上げました、これまでの貸し付け実績や森林組合等関係団体の意向を踏まえて総合的に勘案しますと、当面は現状の貸し付け財源で不足を生ずることなく貸し付け需要に対応できるものと考えております。
◯安藤委員
 そうしますと、貸し付けの原資は国と県ということになると思うのですが、貸し付けた場合の返済、10年償還ということなんですけれども、10年の償還で返せないというような状況については、どのようなものでしょうか。
◯田澤団体経営改善課長
 この資金は昭和51年から制度運用しているわけでございますが、林業・木材産業の経営環境が厳しい中で、当初の計画どおり貸付金を償還できないというものにつきまして、いわゆる収入未済ということですが、元金で現在、8,700万円ほどございます。
◯安藤委員
 そういう意味では、貸し付けても返せないという相手先だと困るわけですけれども、貸し付ける際の審査というものは、厳密に行われるのでしょうか。
◯安藤委員
 そういう意味では、貸し付けても返せないという相手先だと困るわけですけれども、貸し付ける際の審査というものは、厳密に行われるのでしょうか。
◯安藤委員
 いずれにしても、林業・木材の事業をされている方たちにとって欠かせない貸し付け事業であると思いますので、さらに林業や木材産業の発展のために、この貸付事業がしっかり作用できるように、県としても取り計らっていただきたいと思います。

 ◯小桧山委員長
 ほかに質疑はございませんか。
 [「なし」と呼ぶ者あり]
 ないようでありますから、これをもって質疑を終わります。
 これより議案の採決をいたします。
 議案第1号中所管分の原案に賛成の方は御起立を願います。
 [賛成者起立]
 起立多数であります。
 よって、原案は可決されました。