2013.01.21: 平成24年度農林水産委員会 抜粋 本文(質疑2)
◯安藤委員
 最初に、リンゴの雪害防止について伺います。
 毎日降り続く雪で、各地域、特に津軽は非常に雪が多くて、豪雪対策本部を設ける自治体も出てきているほどです。昨年もリンゴの雪害が非常に大きく出たので、またことしの雪害がどうなるのか大変心配をしております。
 そこで伺いたいと思います。リンゴ園での積雪状況について、どのように把握しているのか伺いたいと思います。
◯西谷りんご果樹課長
 お答えいたします。
 今冬の積雪状況は、豪雪だった昨年と同じような動きとなっておりまして、黒石市にありますりんご研究所のきょう午前9時現在の積雪深は、前年より多い123センチメートルとなっております。今後の降雪に警戒が必要となっております。
 今月15日に、東青、中南、西北、三八の各県民局がリンゴ園地の積雪状況を調査いたしましたところ、津軽地域の園地で積雪が多く、普通台樹では枝の埋没まではいっておりませんが、山手の園地では一部に雪の重みによる枝折れが見られたところです。また、わい性台樹では下枝が雪に埋もれた状態の園地が多く見られているという状況になっております。
 一方、調査園地の中には、リンゴ樹の雪おろしや枝の掘り上げなど既に対策が進んでいるところもございました。
◯安藤委員
 既に枝折れが始まっているという、そういう大変な状況だということですけれども、こうした状況の中で、各自治体、動き出しているところもありますが、雪害防止に向けた県の対応についてはどのようなお考えか伺います。
◯西谷りんご果樹課長
 お答えいたします。
 県では、大雪に関する気象情報等を受けまして、昨年12月27日及び今月11日に臨時農業生産情報を出しております。園地内の作業道の確保と雪おろし、昨冬の豪雪により被害を受けた枝や木の再点検、2月上旬からの融雪剤散布に備えました事前準備などを呼びかけてきました。
 今後も気象状況に即応いたしまして生産情報などを随時発行してまいります。
 また、1月11日には、津軽地域の各県民局を通じまして、リンゴ農家が園地に円滑に出入りできるよう、農道や作業道等の早期除排雪の実施について、管理者である市町村に要請しているところです。
 このほか、あさって、23日には、関係課、各県民局、全農あおもり県本部、財団法人青森県りんご協会等の担当者を集めまして対策会議を開催することとしておりまして、情報を共有しながら一体となって雪害防止対策に当たってまいります。
◯安藤委員
 一番肝心なのは、園地に赴いてさまざまな対応をすることだと思います。そのために、今のお話にありましたが、農道の除排雪、排雪までいかなくても除雪をまず行うということが肝要だと思います。
 それで、各自治体との協議、連携が必要なわけですが、今の時点で各自治体の農道の除排雪に実際動き出しているところなど、もし把握していたら、そして、そのことに対する県の働きかけについて重視していただきたいと思いますが、その基本的な考え方を伺えればと思います。
◯西谷りんご果樹課長
 お答えします。
 15日現在の時点でお答えしますと、中南地域では相馬地区で農道の除排雪が実施されているということであります。23日の会議におきましてまた情報を把握してまいりたいと思います。
◯安藤委員
 23日に対応策が十分検討されることを期待したいと思います。特に農家の方たち、年齢も御高齢化していることもあるので、園地に行くのが非常に厳しいという声も伺っていますので、早期の農道の除雪についての対応がしっかりと図られるように県としても十分リーダーシップをとっていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。