2013.01.21: 平成24年度農林水産委員会 抜粋 本文(質疑5)
 次の質問は、青森県アンテナショップについてです。
 私も以前、前の農林水産委員会所属のときだったと思いますが、大阪のアンテナショップを視察させていただきました。それで、その大阪の様子は承知しているのですが、東京、大阪及び福岡アンテナショップの運営状況について伺いたいと思います。
◯津島総合販売戦略課長
 アンテナショップにつきましては、大都市圏の消費者やバイヤー、メディアに対する県産品や観光情報の発信を初め、県内事業者の商品づくりや販売活動の支援などを行う拠点施設として設置しています。
 東京・飯田橋にありますアンテナショップ「あおもり北彩館」は平成14年4月に開設し、平成23年度の売上額は約2億5,500万円、1年間にお買い上げいただいたお客様の数は約12万8,000人となっています。
 大阪と福岡のアンテナショップは、岩手県と秋田県との共同で設置しています。大阪・心斎橋にあります北東北3県アンテナショップ「ジェンゴ」は平成16年7月に開設し、23年度の売上額は約1億2,200万円、お客様の数は約5万6,000人、売上額に占める本県のシェアは約33.7%となっています。
 また、福岡・天神にあります北東北3県アンテナショップ「みちのく夢プラザ」は平成11年2月に開設し、23年度の売上額は約2億3,000万円、お客様の数は約15万人。売り上げに占める本県のシェアは約38.8%となっています。
◯安藤委員
 今示していただいた数値ですけれども、県がこのアンテナショップを設置する方針を打ち出したときに、目指している数値に対してどういう状況なのか、ある程度方針どおりお客さん、そしてまた売り上げなどが上がっているのかどうか。いかがでしょうか。
◯津島総合販売戦略課長
 先ほど申しましたとおり、東京の場合、平成14年につくっていますので、ことしでちょうど丸10年になります。当初から、特に売り上げの額といった目標は持っていなかったのですけれども、アンテナショップですので、当然その情報の発信、青森県の情報の発信、青森県産品の情報の発信、東京のショップであれば東京の人にそれを認めてもらうことを目的にやっていまして、実際その認知度、例えば東京の方に飯田橋のアンテナショップがどれくらい認知されているかといったような調査を行っていまして、その数値を見ますと大体毎年上がっているということで、その数値をさらに伸ばしていきたいと思っています。
 ちなみに直近のデータで言いますと、東京の消費者250人に、「飯田橋の北彩館を知っていますか」という問いに対して、32.8%の方が「知っている」という答えをいただいております。これは毎年上がってきているということで、一定の効果は出ているのではないかと考えていました。
 済みません、今32と言ったのは九州でした。北彩館は、直近で15.6%です。ちなみに調査を始めた平成16年は1.6%でした。それが平成、直近の調査で15.6%まで上がっています。訂正します。
◯安藤委員
 今答弁いただいたのですが、このアンテナショップを開設していることで、青森県の農産物のよさを知っていただいて顧客をふやしていくということだと思うのですが、そのほかに設置の効果を挙げるとしたらどういうことになるでしょうか。
◯津島総合販売戦略課長
 まず商品の売り上げというのが1点あります。実際に東京、大阪、福岡で商品を売って県産品を知ってもらう。また、そのショップでは観光情報の提供をしていますので、青森県をいろいろ知ってもらうということがまず1点ございます。
 あと、いろいろな百貨店やスーパーなどの仕入れ担当者が青森県のものを扱いたいと来るわけですけれども、そういった際に、皆さん東京が多いので、まず飯田橋に行って物を見ていただきたいということを申します。そういった意味で、常設のショールームといいますか、そのバイヤーの方がふだん気軽に訪れて、その中でいいものを選ぶといった機能も持っております。
 また、東京の場合は特に外商の担当もおりまして、店に来たその業務筋の方に対して、外商ということで、その店を基盤としまして外商に歩くことで、そういった外商というか卸の売り上げも2億近くになっているということで、いろいろな方面に効果があると考えております。
◯安藤委員
 売るだけではなくて外商も行っているということですので、大いにこれを拠点にして青森県のおいしい農産物を広げるチャンスをつくっていただきたいと思います。
 あと、私が思うには、青森県からそれぞれの土地に住んでいらっしゃる方で、青森県の食材が欲しい方もおありだと思うので、そういう方たちにとっても買い物先となるような周知も図っていったらいいかと思います。
 東京、大阪、福岡、それぞれ大都市ですから、全体にくまなく宣伝するのは難しい面もあるでしょうけれども、ぜひ多くのそこに住んでいる方たちにこの場所があることを知っていただけるような、そしてまた効果がさらにアップするような取り組みをぜひお願いしたいと思います。
 実は私の息子も大阪にいるのですけれども、知らないのです。残念だと思って、こういうのがあると伝えているのですけれども、大阪なり東京、福岡にせっかくこういうところがあるので、知っていただけるように、ぜひ宣伝を広めていただきたいと思います。