2013.01.21: 平成24年度農林水産委員会 抜粋 本文(質疑7)
 次に、青森県産品ベンチマーク調査について。先日、新聞に載っていたのですが、私も新聞を見て、こういうこともしていると初めて知ったのですけれども、県外主婦対象の県産品意識調査が行われていたので質問させていただきます。青森県産品ベンチマーク調査の目的と調査方法について伺います。
◯津島総合販売戦略課長
 県産品ベンチマーク調査につきましては、消費者から見た青森県産品のイメージや県産品の認知度、購買時の意識などを明らかにすることにより、消費者視点に立った県産品の販売促進活動を展開していくことを目的としています。
 調査は、本県を除く東北、そして関東、関西、九州の各地区250名ずつ、合わせて1,000名の20代から60代の主婦に対する、インターネットを活用したアンケートにより実施しています。
◯安藤委員
 インターネットでということですけれども、県が直接調査をしているのか、あるいはどこか会社に委託しているのか、その辺はいかがでしょうか。
◯津島総合販売戦略課長
 民間のシンクタンク会社に委託して行っています。
◯安藤委員
 この青森県産品ベンチマーク調査の結果について、これまでどのように活用してきたのか、また、今後どのように活用していくのか伺います。
◯津島総合販売戦略課長
 ベンチマーク調査結果につきましては、県産品情報サイト「青森のうまいものたち」において広く公開し、県産品関係者等による活用を促すとともに、青森県総合販売戦略策定時の基礎資料としての利用、県外量販店等で開催する青森県フェアでの、各地域の嗜好に応じた商品の選定や事業者に対するアドバイス、また、販売促進に関する施策についての効果分析などに活用してきました。
 今回の調査では、県産品に対するイメージとして、素朴であること、味、品質、そういった面で高い評価を得ているものの、関西地方においては県産品の認知度が低い傾向にあること、大間マグロや田子ニンニクを除くと青森県の地域食材のブランド化はまだ十分ではないこと、商品のデザイン、センスについて低い評価となっていることなど、改善が必要な点が明らかになっています。
 今回の調査結果については、県が進めていく県産品販売や商品づくりの支援、施策の立案に反映させ、消費者視点に立った総合販売戦略の展開に活用していくこととしています。
◯安藤委員
 今お話しされたこの調査結果で、デザインや、それからセンスについて低い評価ということですが、肝心な味や品質は高い評価だということですので、それはそれでよい結果が出ているのですが、やはりせっかくやっている調査で低い評価の点について、それらも高い評価になるような工夫や努力が必要だと思うのですが、その傾向はずっと同じような傾向にあると考えてよろしいでしょうか。
◯津島総合販売戦略課長
 「デザイン、センスがよい」という評価が低いのは事実ですが、ただ、調査の最初からずっと見てきますと、徐々にではありますが上がっているのです。初回の調査、平成17年度のときは、その「デザイン、センスがよい」という回答は8.3%でした。それが直近の24年度は、まだまだ低いのですが、13.2%まで上がっています。徐々に上がっています。県としても、その間、デザイン、センスについて磨いてもらおうということの、講演会ですとかアドバイザーを派遣するですとか、そういった支援策を講じているところです。
◯安藤委員
 講演会やアドバイザーも動員して、イメージというか、デザインやセンスをよくする努力もされているようですので、やはり若い方たちも含めて消費者が飛びついていただけるような結果が出るように、ぜひ今後も引き続き努力をしていただきたいと思います。主婦の皆さんが買おう、買いたいと思うことがまず最初に県産品との出会いになるかと思うので、その辺についてもぜひ工夫していただきたいと思います。工夫するのは企業なので、その企業への支援をさらに強めていただきたいということをお願いしたいと思います。