11月10日西目屋村にある「白神館」で行われた「東北自然保護のつどい白神」に参加しました。
この日は、弘前大学農学生命科学部附属白神自然センターー研究センター教授石川幸男氏による「世界遺産白神山地25年のこれまでとこれから」と題する講演と、岩木山を考える会の阿部東氏による「国定公園岩木山麓における自然保護~弥生ネットの取組~」と題する基調報告が行われ、貴重なお話をお聞きすることができました。
特に、石川先生のお話で関心を持ったことは、生態系内部の変化要因として挙げられた「鹿の白神への進出」についてです。先生が前に赴任していた知床の森林が樹皮剥ぎによる母樹の枯れ死の状況写真が紹介され、鹿が一気に増えていくと白神でもこのような事態に陥る可能性があるのではないかという危惧を抱いたためです。
もう一つ温暖化によるブナ林の影響です。100年後にはブナの分布適地は消滅する可能性を秘めているという話には愕然としました。