もうすぐホタルの季節。弘前市後山ため池の改修工事の際に税金を使って作られたホタル池の様子がどうなっているか調査に、千葉市議と出かけました。
これが後山ため池
そのため池の堤から眺めたホタル池
近くから見た様子。からからです。
先祖代々このため池の管理をしてきた家系であり、当初ほたる池の造成のために田んぼの買収計画があり、その田んぼがため池泥置き場にされた田んぼを持つIさんから、お話を聞きました。この場所の様子を観察し続けておられます。
説明を聞く千葉市議。
ホタル池に水を流すとした場合の頭首工
がある場所は倒木のまま。
県木材を使った立派な柵は4か所で折れたまま。
柵の外側の雑草もいつも伸び放題。この先の土地がIさんの田んぼであり、今は大豆生産のために貸しています。草ぼうぼうのところまでが市の管理地です。
ため池の下の所には曰くつきのU字溝が野済みに。
今年も行われるのか、近くの小沢小学校の生徒を集めての「ほたる祭り」(正確ではない)。暗くなってから照明を照らして行われるのを一度見に来たことがある。
帰りにすぐ近くのダンブリ池も見てきた。こちらは、2022年8月の大雨で池が土砂に飲み込まれてしまったが、その後管理している「弘前環境パートナーシップ」のメンバーが中心となり復元に努力を重ね、ちょうど見に行ったこの日も弘前大学の学生も含め、作業をされていた。皆さんの努力の甲斐があって、トンボやカエル・オタマジャクシがうごめきにぎやかだった。感心したのは、車いすの方でも鑑賞できるようにと通路の整備も完成していた。この違いに、環境を守ろう・自然を慈しもうという意思があるかないかの違いが浮き彫りなっていると深く感じた。
ちなみにダンブリ池についての解説から
2001 年 3 月に策定された「弘前市環境基本計画」の素案作成に携わった検討委員会のメン
バーが、「計画を絵に描いた餅に終わらせず、自分たちが創った計画は、自分たちで推進して
行こう」と決意し、まず、2002 年 2 月に市民・事業者主体の自立的な任意組織「ひろさき環
境パートナーシップ21(HEP21)」を設立しました。HEP21 は、同年 3 月弘前市との間で「環
境パートナーシップ協定」を締結し、以後、市民・事業者・行政のパートナーシップにより、
計画に謳われた「自然環境の復元」を具体化するため、「弘前だんぶり池」(だんぶり:津軽弁
でトンボのこと)づくりを始めました。貴重なトンボ等が残っていた休耕田を弘前市が買い上
げ、協定を締結している HEP21 の市民・事業者が中心となってボランティアで池のデザインや
整備活動等を行い、2003 年 10 月には開所式を開催しています。
活動として行っていること
「弘前だんぶり池」は面積約 5,500 ㎡で、10 枚の休耕田を活用し、低水温湿原、暖水池、水
路、湿原等を組み合わせた多様な生物が生息する空間となっており、青森県の絶滅危惧種であ
るハラビロトンボやハッチョウトンボをはじめ、これまで 43 種のトンボが確認されたほか、池
周辺も里山としての自然がたくさん残っています。
この「弘前だんぶり池」において、小学生から一般市民までを対象とした、自然環境を再生す
る活動(自然再生活動)や、生物多様性保全等の大切さを実感していただくため、生物観察会な
どの自然体験活動を行っています。
HEP21 では整備活動当初から、「弘前だん
ぶり池」の環境教育・環境学習の場として
の活用を考えており、2003 年度から小中学
生等の受け入れを開始しています。
2017 年 9 月には、青森県より「体験の機
会の場」の認定を受けました。