ネオニコチノイド、グリポサート学習会

2 2月

津軽農民組合主催の「ネオニコチノイド、グリポサートなど農薬の人への健康被害」についての学習会が行われ参加しました。

講師は、木村ー黒田順子氏。

経歴は、お茶ノ水女子大学理学部生物学卒、1977年から東京都神経科学総合研究所、公益財団法人東京都医学総合研究所で40年研究。後半は、環境化学物質、PCBやネオニコチノイド系農薬の農発達への影響について実験研究。東京大学で医学博士号取得、2017年より黒田洋一郎氏と環境脳神経科学情報センターにて研究というネオニコチノイド、グリポサートなどの研究第一人者です。

2012年ミツバチ大量失踪は ネオニコチノイド系農薬が主原因に決着。2018年4月EUはネオニコ5種中3種の屋外使用を永続使用禁止を決めた。

国内で急増する発達障害について①遺伝要因だけでは説明がつかない②環境要因が大きくかかわっている可能性・・・栄養、家庭、社会環境などが複雑な原因が考えられるが、農薬など有害な環境化学物質の曝露が一因とする研究が蓄積してきている。
発達窓外急増と並行して増えたのがネオニコチノイドという事実に注目。

日本は農薬使用大国(OECD加盟国の中で、農地単位面積当たりの農薬使用量が一番。中国は加盟していない)

2019年の論文で、日本人の3歳児(223名)の尿中に有機リン系、ピレスロイド系が100%、
ネオニコチノイド系が79.8%検出

世界では子どもを農薬や環境ホルモンなどの曝露から守る動きが進んでいる。

有機リン系農薬を低濃度でも摂取した子どもはADHDに2倍なりやすい。

日本の低出生体重の新生児にネオニコチノイド代謝物が検出

除草剤グリホサートの発がん性や多様な毒性・・・国内ではグリホサートがスーパーなどで身近に販売され、道路・鉄道線路・駐車場・グランドなどでも多用されている。

 

強く印象に残った部分を列挙してみました。先生は竿後のまとめで、●世界の動向は農薬を極力減らし、持続可能な生態系を維持した農業に向かっている。●危険性の高い農薬から規制強化・使用禁止し、無農薬、有機農業を!●農業の重要性をすべての立場から理解し、地球と共存できる社会を目指しましょう。などとまとめられました。

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