2020年11月7日
青森県教育会館にて「あおもり教育のつどい2020」が開かれました。同実行委員会主催。
全体講演に参加しました。
講演は、西郷孝彦氏。 演題は「すべての生徒が楽しく過ごせる学校づくり」~インクルーシブな学校をめざして~
西郷孝彦氏は、今年の3月まで東京都世田谷区立桜ケ丘中学校の校長を務め、10年間で校則をなくす実践をしてきた方です。
1「支援を必要とする子ども」に対応していく中で、学校改善を図ってきた。
2「インクルーシブ教育」とはすべての子どもが楽しく幸せな学校生活を送れるようにする。
3「非認知能力」を育てる教育を進める。(非認知能力とは、基礎的知識、記憶力、判断力など知的な能力を指す認知能力に対する、感情や心の働きに関連する能力を言う)
・子どもが言うことを否定しない
・子どもの話を聞いてあげる
・子どもに共感する
・アタッチメントなど子どもとの触れ合いを積極的に行う
・能力ではなく、努力をほめる
・行動を強制しない
4 学校・教育に必要な3つのOS(オペレーティング・システム・・・意味を調べるとコンピューターのシステム全体を管理し、種々のアプリケーションソフトに共通する利用環境を提供する基本的なプログラムとありますがこの理解でいいのか)
OS1 多様性の受容と尊重→「違う方がいいという価値観」
OS2 愛情をもって子どもに接する
OS3 (それぞれ違う個性をもっている)子ども一人一人を大切にする
OS4 子どもと共に生きる
このような教育信念のもと①校則がない②宿題がない③登校時間は自由④授業中、廊下で学習してもよいなど…となった。
先生曰く、高い理想に燃えて決めたことではないという。「2010年、同校に校長として赴任。朝礼時、あるいは就学旅行時いつでも教員たちの怒声が飛び交っており、校則にも疑問を持つものが多かった。
こうした現実から出発した改革で、結果①~③の実践につながり、荒れた学校が今では学力もトップの学校に変わってきたとのお話に、教育の原点を学んだ思いです。