農林水産委員会質問

23 4月

4月21日 4回目の農林水産委員会所属となり、この日初の委員会質問を行いました。

みんなマスク姿です。

この委員会に先立って行われた会派代表者会議で、委員会の持ち方を新型コロナウイルス対応で議員の席を少し離し、答弁にあたる県側のメンバーは、部長と課長だけにする。部屋の換気のために窓を開けるなどする。等の取り決めをもとに委員会が行われました。

時間短縮のために、最初の委員会は通常議員、職員の自己紹介や委員会で扱う内容、部局についての説明などが行われますが、この日は一切省かれました。

私はこの日次のような質問を行いました。

<特定付託案件>

1、新型コロナウイルス感染症による本県農林水産業への影響について
(1)新型コロナウイルス感染拡大による肉用牛経営への影響と県の対応について伺いたい(畜産課)

青森県横浜町で黒毛和種の親牛54頭、子牛26頭を肥育する畜産農家は「エサ代は月60万円余、電気・ガス・水道料とか毎月の経費は100万円くらいで、一頭平均15万円値が下がっており、打撃は大きい」とか「子牛が高い時期に導入した牛を出荷しているので、マルキンの補てん金でもカバーしきれなくなる」「適期を過ぎると牛に負担がかかり肉質下がるリスクを考えると、赤字承知で出荷せざるを得ない。制度を活用しても大幅な損失を埋めるには及ばない」「繁殖牛の価格が毎月5~7万円ずつ暴落している」などの声が上がっている。
これらの声を紹介。

子牛生産者の要求として3点上がっている●損失補てんに一頭1万円を●保証基準価格54万1千円と合理化目標価格42万9千円を県別に設定してほしい。なぜなら3月の子牛平均価格は全国が74万4467円で、青森県が59万4341円となっている。●品種ごとに再生産が可能となる合理化目標価格等の設定を

これらの声を国にも挙げよと迫る

畜産農家の方たちの悲痛な声を受け止め、畜産経営が維持されるよう最大の援助を講じていただきたい。合わせて和牛の価格下落がコロナだけの問題ではないというアベ農政に対する怒りの声が大きくなっていることを強調し、また「農家の皆さんが新型コロナに感染したら代わりに家畜の世話をする人を派遣するなど、支援の体制を作ってほしい」という獣医の要望の声にも応えていただきたい。

(2点目)新型コロナウイルス感染が拡大している状況にあって、県内の魚の価格はどのようになっているのか伺いたい。(水産振興課)

(3点目)漁業者の減収が懸念されるが、県の対応について伺いたい。
ホタテ暴落に対して漁協や市町村とも連携した支援策を講じるよう要望

(4点目)県産農林水産品の県内消費拡大を目指すキャンペーンの内容について伺いたい。(総合販売戦略課)
周知を徹底し県産品を買って生産者や加工業者、青森県を元気にする取組として頑張ってほしいと求める

(5点目)入国制限措置によって本県の農業分野における外国人技能実習生等の確保にどのような影響が出ているのか伺いたい。(構造政策課)

(6点目)県は、外国人技能実習生等に代わる農業労働力をどのように確保していくのか伺いたい。

一時仕事ができない状況下にある人に仕事の場を提供できることは歓迎する面はあるが、企業に籍を置きながら農業で収入をえることは法的に問題はないか。怪我などに対応する労災保険加入も義務づけるのかなどについて再質問
ワンストップで農林業支援センターが窓口になり、労働力を求める農業法人等とのマッチングを推進するとの事だが、マッチングの状況と見通しについても再質問

2、りんご黒星病について(りんご果樹課)
新型コロナウイルスで農業者にもストレスと緊張が高まる中、りんご黒星病の蔓延を何としても阻止しなくてはならないと思うが、生産現場では成育の早さに伴い、黒星病への警戒は一層強まっているといいます。黒星病は15℃~20℃程の気温で降雨が続くと発生しやすいと言われています。そこで

(1)本年の気象状況が、りんご黒星病の発生時期に影響があるのか伺いたい。

(2)りんご黒星病の発生防止に向けた県の取組について伺いたい。

被害落葉の収集など耕種的防除も一時感染を防ぐのに有効な手段とされているが、この度弘前市で農福連携の取組として福祉事業所への委託がなされたと聞いているが、青森県の取組方向について再質問

りんご黒星病に利く薬剤の開発状況と使用の目途についても再質問

3、地方独立行政法人青森県産業技術センターりんご研究所の運営について(農林水産政策課)

(1)りんご研究所の職員の構成について伺いたい。
(2)日々雇用職員の業務内容について伺いたい。
(3)雇用期間が通算5年を超え、雇用期間の定めのない労働契約に転換した非常勤職員の状況について伺いたい。
※りんご研究所で非常勤職員として27年勤務していた方が、昨年上司より仕事中に限度を超えた恫喝を受けたとして上司に相談したが取り合ってもらえず、適応障害になったとして、労働基準局にあっせんの申し立てをしたという方から相談を受けた。そこで次の質問をする
(4)青森県産業技術センターでは、職員からパワー・ハラスメントに関する苦情の申出があった場合にどのように対応しているのか伺いたい。
非正規雇用の身分でもパワハラの被害の訴えがあった場合「パワー・ハラスメントに関する苦情相談がなされた場合の処理マニュアル」にのっとり事実関係について調査がなされるのか。再質問する

全国一の生産量を誇る青森県のりんご産業を研究分野で支えている職場でパワハラによって傷ついている労働者があってはならないしパワハラ防止要綱に基づく適切な調査がなされる様求めます。研究所の人員削減が続き全体に厳しい労働環境となっていないか危惧する所でもありますが、ぜひとも青森県としても働きやすい職場であるように支援するよう要望する。

 

 

 

 

 

 

 

 

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