5月7日 弘前保健所、弘前商工会議所、弘前大学附属病院、健生病院を訪ねコロナに係る取組状況などを調査させていただきました。
以下聞き取りにご協力くだっさった方々からの内容を羅列的にまとめました。
<弘前保健所 石山明所長・三上総一郎次長・和栗敦指導予防課総括主幹>
資料の他確認事項
相談体制・・・一般の人からの電話が多く、職員だけでは対応できず看護協会に委託し対応(元保健所職員がつくなど大助かり)3月20日から
保健所の体制の推移・・・津軽地域には青森、黒石、鰺ヶ沢、弘前、五所川原、八戸地域には三沢、八戸、十和田、むつなど県内11か所あったが、今は、青森、弘前、五所川原、むつ、八戸、十和田、上十三、三戸地方、東地方となっている
現在(4月25日現在)の相談件数は1900(一般的な内容)帰国者・接触者相談センター関係件数167であるが、医療機関に直接行ったものは含まれていない
電話対応は、看護師・助産師・薬剤師・獣医師、放射線技師等の方が行う。
通常の保健所の業務・・・食品許認可、衛生施設の許認可、感染症、総務、等
軽症者のための隔離施設として、ホテル楽天を通してあと八戸・弘前でも確保する方向のようだ。
<商工会議所 橋本事務局長・木下克也中小企業相談所長>
協力金の受付 6月12日まで(行った日から受付業務開始されていた)
一週間先に最初の振り込みがされる見込み
現在口座を開設している。原資を県が振り込んでくる予定
飲食店は、弘大の医学生の感染が判明した頃から休業始まった
協力金についての相談多数来ている
県の要請の内容が他県の状況のつぎはぎだ・・・決めたのが遅かったので(準備期間が短すぎ)
面積要件定めて休業要請しているのは青森県だけ(例えば学習塾、そろばん教室など対象にならない所がほとんど)個室ビデオ店、囲碁・将棋も100ヘーホーメートル以下は対象外
※学習塾は学習の遅れが心配で対象外にしたのでは
時間がなく4月29日から5月2日までと思っていた。
長崎県は同じタイミングでやった
途中の参加を認めるべき…新聞広告入れるなら
百貨店について…宮城県は対象に入れている青森県でも対象にすべき
できればコロナ対策として幅広くすべき…それをしないのは予算から入っていったからではないか
商工会議所を委託先にしたのは異例…補助金を出して申請業務の委託(委託費は協力金一件につきいくらで計算)
宮城県では市町村に降ろしている。
委託しても役所っぽい・・・書類も7種類も出さなければならない
営業実態の確認など商工会議所にゆだねてもらえれば簡素化できるのだが
委託するなら商工会議所に任せてくれればありがたい
ウエブ申請・・・他県ではやっている
現場の状況や業種などよくわかっている
3市・・・委託先に来てもらっている
商工会議所だけではやりきれず、弘前はアップルウエーブに委託している。青森・八戸は共同(?)に委託。
他に金融相談も来る
今回の件は新聞・テレビでの情報しか入らない
コロナ自粛要請・閉鎖等についての解除については県と市が違う
<大学病院 大山力院長対応>
無症状なので救急でいらした方がそういう場合もあるので怖い
救命救急センターをコロナ専門にしようということになった。蔓延しないよう隔離の効果大きいので
週2回ほど会議をして決めた
中南地域(保健所エリア)については、大学病院、国立病院、市立病院、健生病院、常盤会病院、藤崎町立病院の7病院。(重症者は大学病院で、中症・軽症は他の病院でということになる)・・・大学病院中心に病院間の
準備されている29床(うち大学は6床)は、新型コロナウイルスには不向き・・・サーズ、マーズの感染症対応なのである)
準備しているコロナ対応病床数は、国立(20床)市立(建物一棟6~8床)健生(6~8床)
大学(8床・・・エクモ5台)※中症は酸素吸入(人工呼吸)
高度救命救急医療センター地下1階と2階をコロナ感染者が搬送されたら専用にする
(最大10床)、高度救命救急医療が必要な人はICUに直接入れる
西北五に重傷者が出たら大学で受け入れる
コーディネーターは大学病院(保健所と連携)
PCR検査保健所は無理
弘前市は医師会が保健センターの前にテントを張ってPCRセンターをつくる
マスク、N95・・・寄付されていて充足されている
これから連休明け来週が怖い
マンモグラフィーで発熱を振り分ける
PCR検査の際の試薬が不足(RNAのプライマーはそれにしか使えない)
ドライブスルーとかで検査徹底すべき
従事者や患者についてのPCR検査を迅速にする必要ある(弘大は病院内で検査できる)
現在は4~6時間かかるがので1時間くらいでわかる機器を発注している(院内の予算1500万円)
人口呼吸器、エクモ・・・国の予算
6、7月いっぱいは院内に実習生は入れない・・・そこでオンラインで実習
県は想定外に対応する力が弱い(保健所も懸命だが)
患者さんは2~3割減っている
耳鼻科、口腔内の手術は控えている(PCR検査やらないでやると大変なことに)
腎移植は伸ばしている・・・手術件数減っている
全国的に大学病院の患者数3~4割減っている・・・通知で国に補填要望している旨あり
たまった手術を今後できるようになったら大変になるだろう
むつ総合病院への支援で今後遠隔診療なども考えられている
弘大付属病院前で県議団の3人。
大山力院長先生と。
<健生病院 伊藤真弘院長・泉谷事務局長対応>
外来は無理やり減らしたところもある
患者も減り病床もかなり減った(空いてしまったところもある)
急性期にシフトした
これまで常にベッドが一杯で回転悪かった(17%)
現在の稼働率96%
回転をよくして単価上げないと・・・最短12日を切る
正月や連休は100床
今日も200床・・・70床空いている
コロナ騒ぎあって240~250床(80~90%)
コロナ受入ベッド数6床としている(隣の4床、4床空けているので合計14床は使えない)
急性期の日当収益5~6万・・・10床空いていると60万の損失になる
ICUだと1床20万
経営は4月からが大きな影響あり、3月は少しの影響
月2~3000万円の減少
用意しているベッドについて県は微妙な言い方・・・受け入れた時はコロナ関連した減収を補てんすると言っていたが、患者受けるための空床1万7000円となっている
陰圧が必要であるわけではない(飛沫接触の感染だから)
空症確保というが16000円では足りない
重症含め30~40床その他ホテルとの認識
国立病院は国立病院機構から補填でるからよいが健生のように私立病院は自力で何とかしなければならないので大変だ
急がない検査は全面的に休みにした・・・減収有
医療活動のボリューム下がった
陽性が疑われる人は一定いる中でPCR様子をみて下さいとなって来たのが現状
県ではPCR検査一日40件
PCRの感度は要請70%程度、30%は感染患者を見逃す
接触者外来での看護師のストレスは大きい
接触者外来は霊安室を使用・・・現在テント(エアコン、陰圧もついている)を発注している(800万円)行政で保障してほしい
医療従事者への差別は見過ごせない(ポジティブなことをちゃんとやって、ネガティブなことを辞めさせることが必要)
マスク、N95・・・県市からもらっている(なくなれば県がくれる・被ばく医療用ではないかという話もある)
地域医療を守ることが大事よって医療機関でコロナ発症者出たら対応できなくなる
施設は感染に脆弱である・・・感染を防ぐのは難しい
感染を防ぐことは重要だがゼロリスクはありえない
現在当病院では要請があれば面談OKとしている・・・入り口で検温などチェック体制は万全にして
写真は大学病院で